オラクルが4月の定期パッチ公開--254件の脆弱性を修正

ZDNET Japan Staff

2018-04-18 11:38

 Oracleは米国時間4月17日、四半期ごとに公開している定期パッチ「Critical Patch Update」(CPU)をリリースした。今回の修正件数は全部で254件で、今回も250件を超える大型パッチとなった。このうち、リモートから悪用可能な悪質な脆弱性は、全体の半分強となる143件だった。

 Oracleの定期セキュリティパッチの件数は、2016年7月以降250件以上の大規模なものになる状況が常態化している(2018年1月の237件を除く)が、一時期の回を追うごとに目に見えて数が増えていく状況は脱し、増減はあるものの、件数は横ばいになっているようだ。

 今回も同社の主力製品である「Oracle Database Server」を含め、多くの製品にパッチが提供されている。中でも特に脆弱性の件数が多かったのは、「Oracle Fusion Middleware」(39件)、「Oracle Financial Services Applications」(36件)、「Oracle MySQL」(33件)、「Oracle Retail Applications」(31件)などだった。一般ユーザーに影響が大きい「Oracle Java SE」の修正項目も、それに次ぐ14件(リモートから悪用可能な脆弱性はそのうち12件)となっている。

 また同社は今回のアドバイザリでも、2018年1月の定期パッチに各社のプロセッサに存在する脆弱性「Meltdown」および「Spectre」への対策が含まれていたことを指摘している。

 Oracleは、パッチ公開後はその内容を分析して攻撃コードが開発されることが多いとして、できるだけ速やかにパッチを適用することを強く推奨している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]