大手企業の「Google Cloud Platform」利用が増える中で、Googleはマネージドデータベースのサービスを拡充しようとしている。
企業が基礎となるインフラを取り払い、APIを通じてデータベースに接続しようとするにつれ、マネージドデータベースの人気はますます高まっている。
Google Cloudの製品管理担当ディレクターであるDominic Preuss氏によると、法人顧客からの要望が多い4つのサービスがマネージドデータベースに加わるという。
「どの企業も、多くのデータベース技術とプログラミング言語を持っている。こうした企業は、利用するマネージドサービスを増やして再プラットフォーム化を進めている。われわれは、企業のユースケースに的を絞っている」(Preuss氏)
多岐にわたるサービスを擁する「Amazon Web Services」(AWS)のほか、「Microsoft Azure」「IBM Cloud」など、多くの競合企業がマネージドデータベースを提供している。
新たにGoogle Cloud Platformに加わるサービスには、以下のものがある。
- 複数地域にまたがる「Cloud Spanner」向けコミットタイムスタンプ。企業は、コミットタイムスタンプによって変化の順序を判断し、そのチェンジログを構築できる。
- 「Cloud Bigtable」のレプリケーションがベータリリースされ、米国時間5月1日までに全顧客に提供される。複製されたCloud Bigtableデータベースは、1つの地域の複数ゾーンにまたがって利用でき、可用性が高まる。
- 「Redis」向け「Cloud Memorystore」。Google Cloudは5月9日に、Redisをサポートするマネージドサービスをベータ版で提供する。Preuss氏によると、Redisは企業がアプリをインメモリアーキテクチャに移行する際、人気の高いオプションになっているという。
- 「PostgreSQL」向け「Cloud SQL」の一般提供。Preuss氏によると、Googleのサポートにより、可用率が99.95%であるPostgreSQLの可用性やレプリケーション、パフォーマンスを高めるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。