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データ保護はポリシーベースから行動ベースへ--Veeam

末岡洋子

2018-05-21 07:30

 バックアップのVeeam Softwareは5月15日、米シカゴで開催したパートナーおよび顧客向けイベント「VeeamOn 2018」でインテリジェントなデータ管理を呼び掛けた。データの時代に向けてバックアップを基本とした”ハイパー・アベイラブル”な世界を実現する必要があるという。

 「Veeamは単一の仮想マシンの保護から、対象をデータセンターに拡大した。これからは、マルチクラウドに対応するハイパーアベイラビリティを提供する」ーーVeeamの製品戦略担当バイスプレジデントのDanny Allan氏は基調講演のステージでそう宣言した。VeeamOnは2018年で4回目、2200人の顧客、パートナーが集まった。

 VeeamはVMwareの仮想マシン保護としてスタートし、その後プライベートクラウドに拡大、今年はマルチクラウドの保護に本格的に乗り出す。顧客のインフラの変化を受けての戦略だが、「業界は転換期を迎えている。デジタル化では、データが差別化になるが、データはあちこちに広がっており、量も増えている」とAllan氏。構造化、非構造化、アプリケーション、IoTデータなどの管理が、大きな課題としてのしかかっていると述べる。

 Veeamの新しいビジョン”ハイパー・アベイラビリティ”は、このような企業の課題に対するVeeamの回答だ。具体的には、1)データが自動的に感知してビジネスのニーズに対応する、2)データがマルチクラウド、ハイブリッドクラウドなどを自由に移動する、3)企業に洞察を与え、より良い意思決定をするインテリジェンスレボリューションを加速、の3つの特徴を備えるものだ。

 実現すれば「ポリシーベースから行動ベースでデータを管理できるようになり、システムは自動的にデータのバックアップ、移動、保護、復旧を行う」とAllan氏、そこに至るための5つのステップを見せた。

インテリジェントなデータ管理に向けた5つのステージ
インテリジェントなデータ管理に向けた5つのステージ

 1)はバックアップだが、基本段階であるにもかかわらず、「3-2-1(3種類のコピー、2種類のメディア、1つのオフサイト)のバックアップコンセプトが実現できていない企業が多い」と指摘する。2)はIaaS、SaaSなどに対してもデータ保護を行うことで、3)はあらゆるデータに対して可視化を得ること。「現在のデータ管理は反応しているに過ぎない。前向きな保護に転じ、その先のインテリジェンスの準備になるのが可視化」とAllan氏。

 4)オーケストレーションは、マルチクラウド環境でデータを最適なところに移動させること。Allan氏は「先進的な企業がこれから1年、力を注ぐのがオーケストレーション」と述べ、事業継続性やGDPRなどの規制順守という点でも重要になるとした。

 5)ではバックアップやデータの移動が自動化された世界となる。ここではバックアップを1日1回、1時間1回などと考える必要はなくなる。外部のインテリジェンスを活用することも考えられるという。「自動化とAIの組み合わせは今後10年間、崩壊的な影響を与える」とAllan氏。「すでに始まっている。自動化でインテリジェンスを活用してアウトカム(成果)を加速できる」と語った。

 5ステップでインテリジェントなデータ管理を進めることで、「天気情報を元にパブリッククラウドにレプリケーション設定を自動化し、ホットスタンバイを維持しつつデータセンターに障害が発生したらフェールオーバーする。天気が落ち着き何もなければ、閉鎖する」などのことが可能になるとみる。ディザスタリカバリのために完全なレプリケーションを運用するのは高価だが、これなら効率良く最善の成果を出すことができるとする。

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