Amazon Web Services(AWS)は米国時間5月31日、ビジネスインテリジェンス(BI)サービス「Amazon QuickSight」にセッション単位の料金体系を追加したと発表した。
QuickSightに対して読み取り専用でアクセスするユーザーや、ダッシュボードを頻繁にアクセスする必要のないユーザーに向けて、セッション単位の価格体系が導入された。この価格体系はセッションあたり30セントで、1ユーザーあたりの月間使用料は最大5ドルとなっている。
QuickSightはBI市場に目を向けたものとなっているが、末端ユーザーにダッシュボードへのアクセスを提供することを模索している大企業も活用できるはずだ。1カ月に3回しかダッシュボードにアクセスしない従業員の場合、QuickSightのコストは月額1ドル未満となる。
一方、パワーユーザーは新価格体系のメリットをあまり享受できないかもしれない。今回の価格体系は、大企業におけるより多くのユーザーとともに、BIのライセンスに対する初期投資が難しい中小企業市場のユーザーに狙いを定めている。
注目点は以下の通り。
- QuickSightのこの価格体系は、30分のセッションがベースになっている。
- 1カ月あたり最大5ドルという価格により、支出の上限が明確になる。
- QuickSightのすべての機能を利用する場合のスタート価格は毎月9ドル。
- QuickSightは「Amazon Simple Storage Service」(Amazon S3)や「Amazon Redshift」「Amazon Athena」、その他のデータストアサービスからのデータを活用できる。
- Rio TintoやNFL、Volvo、Siemensといった企業が、既にセッション単位の価格体系を利用し始めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。