米ラスベガス発--Amazon Web Services(AWS)は当地で開催中の「AWS re:Invent」でストリーミングデータと分析のサービスを発表した。IoTの屋台骨としてのデジタルパイプラインの準備を進める格好だ。
AWSのシニアバイスプレジデント、Andy Jassy氏は米国時間10月7日、「クラウドとAWSの動きは、開発者に自由を与え、自分で自分の行き先をコントロールできるようにするものだ。これがクラウドに対する情熱となっており、クラウドが急成長している理由だ」と述べた。
だがビジネス面でのチャンスも成長を加速している。Jassy氏によると、AWSのランレートは73億ドルに達しているという。Amazonはこの春より四半期決算でAWSの業績を開示しており、AWSがAmazonにとってドル箱事業であることが明らかになった。
AWSはこの日、「Amazon QuickSight」など複数の新サービスを発表した。
Amazon QuickSightはクラウドベースのビジネスインテリジェンス(BI)サービスで、AWS(Amazonの「Elastic MapReduce」オープンソースフレームワーク、「RedShift」データウェアハウス、そしてSalesforce.comやOracleなどサードパーティのデータソース)に保存されているデータをクエリエンジンに移行させ、最短60秒で視覚化してくれる。
ユーザーはグラフをキャプチャして社内の従業員や外部の提携先と共有できる。Jassy氏は、市場にある同様の製品と比較すると「10分の1のコスト」で提供するとした。
提供:Amazon Web Services
QuickSightはプレビュー版として一部ユーザー向けに提供を開始した。その後AWSのUS East(北バージニア)、US West(オレゴン)、欧州(アイルランド)の順に提供し、世界レベルでは2016年にローンチとなる。
AWSはこのほか、2年前のre:Inventで発表した「Amazon Kinesis」を土台に、「Kinesis Firehouse」として、APIコールを利用してWebやモバイルアプリからAWSにストリーミングデータを読み込むサービスも発表している。こちらは同日提供を開始した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。