サムスンSDS「Nexfinance」発表--ブロックチェーン活用の金融プラットフォーム

Cho Mu-hyun (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-06-05 12:43

 サムスン電子傘下でITソリューションを手がけるサムスンSDSは、ブロックチェーンをベースにした金融プラットフォーム「Nexfinance」を発表した。

 このプラットフォームは、デジタルアイデンティティや金融コンシェルジュ、人工知能(AI)搭載バーチャルアシスタント、保険金の自動支払いといったサービスを提供する。

 同社によると、このプラットフォームは金融機関や金融関連企業におけるデジタル変革をセキュアにする上で活用できるという。

 Nexfinanceのデジタルアイデンティティサービスはブロックチェーンに基づいており、顧客情報の保護に役立つ。一方、金融コンシェルジュはAIとビッグデータアナリティクスによりクライアントの資産管理を支援するという。

 また同社によると、AIアシスタントと保険金の自動支払いは、顧客との関係強化に役立つという。

 サムスンSDSの最高経営責任者(CEO)Hong Won-pyo氏は韓国のソウルで実施したプレス向けイベントにおいて、「生体認証やAI、ブロックチェーンといった新テクノロジは、金融業界における根本的なイノベーションを促そうとしている」と述べた。

 同氏はさらに「われわれは保険業界に向けたNexfinanceの設計を完了しており、引き続きデジタル金融業界の革新に向けて取り組んでいく」と付け加えた。

 Nexfinanceはオープンなプラットフォームでもあり、クライアントはサードパーティーのソリューションを適用できるという。

 サムスンSDSは2017年、セキュアなデジタルトランザクションを目的とする、同社初のブロックチェーンベースの金融サービス「Nexledger」をローンチしている。

 また同社は2017年11月に、ソウル市から行政目的のブロックチェーンプラットフォームを開発する契約を勝ち取っている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]