サムスン電子傘下でITソリューションを手がけるサムスンSDSは、ブロックチェーンをベースにした金融プラットフォーム「Nexfinance」を発表した。
このプラットフォームは、デジタルアイデンティティや金融コンシェルジュ、人工知能(AI)搭載バーチャルアシスタント、保険金の自動支払いといったサービスを提供する。
同社によると、このプラットフォームは金融機関や金融関連企業におけるデジタル変革をセキュアにする上で活用できるという。
Nexfinanceのデジタルアイデンティティサービスはブロックチェーンに基づいており、顧客情報の保護に役立つ。一方、金融コンシェルジュはAIとビッグデータアナリティクスによりクライアントの資産管理を支援するという。
また同社によると、AIアシスタントと保険金の自動支払いは、顧客との関係強化に役立つという。
サムスンSDSの最高経営責任者(CEO)Hong Won-pyo氏は韓国のソウルで実施したプレス向けイベントにおいて、「生体認証やAI、ブロックチェーンといった新テクノロジは、金融業界における根本的なイノベーションを促そうとしている」と述べた。
同氏はさらに「われわれは保険業界に向けたNexfinanceの設計を完了しており、引き続きデジタル金融業界の革新に向けて取り組んでいく」と付け加えた。
Nexfinanceはオープンなプラットフォームでもあり、クライアントはサードパーティーのソリューションを適用できるという。
サムスンSDSは2017年、セキュアなデジタルトランザクションを目的とする、同社初のブロックチェーンベースの金融サービス「Nexledger」をローンチしている。
また同社は2017年11月に、ソウル市から行政目的のブロックチェーンプラットフォームを開発する契約を勝ち取っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。