Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、今後4年間でインテリジェントエッジ分野の開発に40億ドル(約4400億円)を投資すると発表した。
エッジコンピューティングは、まだ成熟した市場とは言えない状況にある。基本的な考え方は、モノのインターネット(IoT)が普及するに従って、ネットワークの外縁部でアナリティクスを処理するデバイスの数が増加するというものだ。これはつまり、現在クラウドやデータセンターで実行されている作業が、遅延を減らすために、ネットワークのエッジ部分で処理されるケースが増えることを意味している。
HPEはエッジの概念を推進している先駆的企業の1つであり、この取り組みにかなりの投資を行っている。HPEの最高経営責任者(CEO)Antonio Neri氏は、同社主催のカンファレンス「Discover 2018」で、ネットワークのエッジで人工知能(AI)、機械学習、自動化を可能にするための製品やサービス、コンサンプションモデルの研究開発に投資を進めていくと語った。
Neri氏は、企業はリアルタイム性を提供するために、エッジからクラウドまでというアーキテクチャを構築する必要があると述べている。
HPEがエッジコンピューティングに力を入れることは、多くの意味で、同社の現在の製品ポートフォリオとも整合性が取れている。HPEの「Aruba」部門は構内無線ネットワーク製品を持っており、「HPE Pointnext」はエンドポイントのインテリジェント化を行うためのプロジェクトを抱えている。
例えば、Aruba部門は無線ネットワークの性能を向上させ、クラウド、IoT、モバイル技術で利用するソフトウェア定義のブランチソリューションを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。