災害時無料Wi-Fi「00000JAPAN」の悪用攻撃--政府が注意喚起

ZDNET Japan Staff

2018-07-09 19:25

 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は7月9日、災害時に無料開放されるWi-Fiサービス「00000JAPAN」を悪用するサイバー攻撃への注意をTwitterで呼び掛けた。

 「00000JAPAN」では、通信事業者などが提供している平時のWi-Fiアクセスポイントが地震や洪水といった災害時に無料開放される。ただし緊急時の利便性の確保を最優先にしていることから認証や暗号化などが行われていないため、偽のアクセスポイントを通じて通信内容が盗聴されるなどの危険がある。

 NISCは、「00000JAPAN」の利用をやむを得ない場合の安否確認や情報収集のみとして、ID、パスワード、個人情報などの入力や金銭が関係するサービスの利用は極力避けるべきとし、可能であれば携帯電話回線が利用すべきと解説。「00000JAPAN」に限らず、無料のWi-Fiサービスを利用する場合はVPNソフトウェアによる通信を推奨する。

 「00000JAPAN」はアクセスポイントの名称(SSID)になるため、「0」の数を細工するだけなく、悪意ある人物が同じSSIDを設定する恐れがあり、正式な「00000JAPAN」のサービスエリア内で設定された場合にユーザーが真偽を一目で見分けるのが難しい場合がある。

 7月9日午後6時現在、大雨災害に伴って岡山県、広島県、愛媛県の全域でNTTドコモ、KDDI、ワイヤ・アンド・ワイヤレス、ソフトバンクが「00000JAPAN」を提供している。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]