インテルのAI向け「Xeon」プロセッサ、2017年の売上高は10億ドル

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2018-08-09 10:40

 Intelは米国時間8月8日、データセンターで人工知能(AI)関連の処理をする「Intel Xeon」プロセッサの2017年売上高が10億ドルを突破したと発表した。

 この成果は、Intelのエグゼクティブバイスプレジデントであり、データセンターグループのゼネラルマネージャーを務めるNavin Shenoy氏により、同社開催のイベント「Data-Centric Innovation Summit」の場で発表された。またこの場では、同社の製品ロードマップに関するさらなる情報も発表された。さらにShenoy氏によると、Intelは同社のデータセントリック事業における市場機会が2022年には2000億ドルに達すると見込んでいるという。同社は以前に、有効市場(TAM:Total Addressable Market)の規模を1600億ドルと見込んでいるとしていた。

 また、システム統合という点についてIntelは同日、「Cascade Glacier」という開発コード名の新たなSmartNIC製品群によって、同社のコネクティビティ関連のポートフォリオを拡充すると発表した。さらに、同社の不揮発性メモリモジュール「Optane DC」の初回出荷について発表するとともに、壇上にGoogleのプラットフォーム担当バイスプレジデントであるBart Sano氏を招き、最初の製品を手渡しするという演出をした。

 Shenoy氏は、Intel Xeonプラットフォームの次世代に向けたロードマップも提示した。それには以下が含まれている。

  • 「Cascade Lake」は、14ナノメートル製造プロセスに基づく、次世代の「Intel Xeon Scalable」プロセッサであり、Optane DCと、ニューラルネットワーク処理用のベクトル演算命令(VNNI)を装備した新たなAI機能「DL Boost」を搭載する。
  • 「Cooper Lake」は、14ナノメートル製造プロセスに基づく、次世代のXeon Sccalableプロセッサであり、性能の大幅な向上と、新たなI/O機能、AIやディープラーニング(DL)の訓練パフォーマンスを向上させる新たなDL Boost機能(Bfloat16)、Optane DCによる不揮発性メモリイノベーションの強化をともなう、新世代のプラットフォームを採用する。
  • 「Ice Lake」は、10ナノメートル製造プロセスに基づく、次世代のXeon Scalableプロセッサであり、Cooper Lakeとプラットフォームを共有している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]