機械学習アプリケーションのブームに乗って、誕生してから27年のプログラミング言語「Python」の人気が上がり続けている。TIOBEのプログラミング言語インデックスによれば、誕生から30年以上経った「C++」を、近い将来Pythonが追い越す可能性もあるという。
8月に発表された最新のTIOBEインデックスでPythonの人気が上昇したことは、プログラマーがコーディングに関する疑問を解決するためのサイト「Stack Overflow」の発表とも軌を一にしている。同サイトは2017年に、Pythonのタグがついた質問が急増しており、もっとも成長が早い言語になっている可能性があると指摘した。
人気のある言語のレーティングを行うIEEEのアプリでも、2017年からPythonが首位になっており、PYPLのランキングでも同様の結果が出ている。開発会社のコンサルティングを行っているRedMonkのランキングでも、Pythonは3位にランクインした。
しかしTIOBEのインデックスでは、これまでPythonが3位以内に入ったことはない。Pythonは2017年8月に発表されたランキングでは5位だったが、今回は4位に上昇し、現在のレーティングは6.992%で、C++の7.471%まであとわずかのところまで迫っている。
TIOBEのアナリストは、Pythonは大規模な組み込みシステムで使用されることが増えているため、近いうちに3位になる可能性が高く、いずれは現時点で首位の「Java」を超える可能性もあると述べている。
また、「Hack」「Groovy」「Julia」が50位以内に入った一方で、Microsoftが管理している「TypeScript」が50位圏内から外れたことにも言及した。
トップ10の言語は、上から順にJava、C、C++、Python、Visual Basic .NET、C#、PHP、JavaScript、SQL、アセンブリとなっている。
TIOBEのプログラミング言語人気インデックスは、Googleの各国のサイトを始めとする、さまざまな検索エンジンのクエリ結果を元にしているが、Wikipedia、Bing、Baidu、Amazon、YouTubeなどの情報も参照している。
つまり、このランキングは必ずしも言語の品質や、その言語で何行のコードが書かれたかを反映しているわけではない。
しかしTIOBEは、これはプログラマーが自分のスキルが時代遅れになっていないかを確認したり、新たにシステムを構築する際に、どの言語を使用すべきかを判断するには適したやり方だと述べている。
ZDNetのDavid Gerwitz記者は、独自の複数のインデックスを使った分析に基づき、言語には3つのクラスタがあると主張している。その最上位のクラスタには、Java、C、Python、C++が含まれている。同氏は、これらの言語はすべて特定のプログラミングプラットフォームに依存しておらず、開発者はこれらを知っておくべきだと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。