Microsoftは米国時間9月24日、「Microsoft Ignite 2018」イベントで、同社のパーソナルデジタルアシスタント「Cortana」向けの開発キット「Cortana Skills Kit for Enterprise」を発表した。これは、企業による「自社固有の」スキルの構築を支援することに主眼を置いた開発キットだ。
新しいSkills Kitは、2017年にリリースされた「Cortana Skills Kit」とは異なる。当初のCortana Skills Kitは、Cortanaが顧客に対応するためのスキルを構築したい開発者の関心を引くことに、よりフォーカスしたものとなっていた。しかしMicrosoftはこの1年で、Cortanaを「Alexa」や「Google Assistant」「Siri」のようなデジタルアシスタントとして位置づけることをやめ、音声で対応をするだけではない、ユーザーをより能動的に助けるものにしようとしているようだ。
企業は、Cortana Skills Kit for Enterpriseを使用することでCortanaを強化し、従業員のさらなる生産性向上を図れるようになる。現時点でこの開発キットを利用できるのは招待された開発者のみとなっているものの、同社によると「近い将来、より幅広い」人々が利用できるようになるという。
この開発キットは、「Azure Bot Service」や、「Azure Cognitive Services」の「Language Understanding」(LUIS)テクノロジを活用している。開発者はこのキットを用いることで、スキルやエージェントを構築し、ユーザーとともにテストし、配備を管理できるようになる。
この開発キットを用いて構築できるスキルは「Azure Active Directory」を通じて制御できるため、これらのスキルをいつ配備するのかや、誰がアクセスできるのかを開発者側で決定できるようになっている。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。