企業ITにとって、主要な基幹系システム向けの製品がサポート終了を迎える2025年は、1つの転換点になると目されている。
当然ながらアプリケーション開発の手法も、ITインフラの構築や運用も、ITサービスの提供形態も、ここ10年ほどの間にだいぶ様変わりした。従業員などエンドユーザーの利用環境もPCからモバイル、オフィス内からテレワークへと大きな変化を遂げている。メインフレームに始まり、1980~2010年代の企業ITを支え続けたオンプレミスは終えんに向かい、インターネットの普及を背景に2000年代半ばから台頭したクラウドコンピューティングベースの世界にいよいよ切り替わる。
ITインフラのリソースは、事業状況に応じてオンライン操作ですぐに調達、運用を始められるし、アプリケーションはユーザーのフィードバックデータに応じて次々に変更していく。システムの提供までに数カ月~数年を費やすようなプロセスは過去の遺物となり、今後は数分~数時間が当たり前になる。
2025年以降の世界に求められるIT人材像とスキルは、2018年までの“常識”とは大きく異なり、2024年にかけて目覚ましい変化を遂げることになるだろう。しかし、その展開は既にさまざまな観点で予想されているし、そうした予想に基づくIT人材自身の行動と変化が、2025年以降の実際の世界を創造していくことなる。今後のキャリアプランを考える上でヒントになる記事をまとめた。
2025年に向けたIT人材像とキャリアプラン