AMDは米国時間10月24日、2018会計年度第3四半期決算(9月29日締め)を発表した。売上高が目標を下回り、第4四半期ガイダンスがアナリストらの予想に届かなかったため、株価は株式市場終了後に23%以上下落する場面があった。
同社の第3四半期の売り上げは前年同期比4%増の16億5000万ドル、純利益は1億200万ドル(1株あたり9セント)だった。非GAAPベースの純利益は1株あたり13セント。
アナリストらは売上高を17億ドル、1株あたり利益を13セントと予想していた。
AMDの最高経営責任者(CEO)Lisa Su氏はあらかじめ用意したコメントで、デスクトップ向けおよびモバイル向け「Ryzen」製品の販売が好調だったことを強調した。同製品の売上高は、グラフィックス製品の売上高の低迷を補う形となっている。
Su氏は「われわれは、5四半期連続で前年同期比を上回る売上高を達成しており、純利益の成長は主にRyzenや『EPYC』、データセンター向けグラフィックス製品の採用が加速したことによる」と述べた。
そして同氏は「第3四半期は、グラフィックス製品のチャネル販売が低迷したものの、クライアント向けおよびサーバ向けプロセッサの販売は大きく伸びた」と続けた。
セグメント別では以下のようになっている。
- コンピューティングおよびグラフィックス:売上高は前年同期比12%増の9億3800万ドル。AMDによると、流通在庫の多さが原因で予想を下回る成長となったという。
- エンタープライズ向け製品および埋め込み製品、セミカスタム製品:売上高は前年同期比5%減の7億1500万ドル。AMDによると、セミカスタム製品と知的財産(IP)関連の売上高が低迷したことが原因だという。

提供:ZDNet.com
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。