Dockerと、Salesforce傘下のMuleSoftは米国時間11月15日、企業がレガシーアプリケーションの価値を犠牲にすることなく、モダンなマイクロサービスアーキテクチャに移行できるよう支援するための提携を発表した。
この提携によって、APIの構築や管理と統合のためのMuleSoftのプラットフォームである「Anypoint Platform」と「Docker Enterprise」が連携できるようになる。この連携により、企業を横断したデータやシステムによって生み出される制約が取り払われ、さまざまなアプリとの統合が可能になる。
今回の提携で、両社共通の顧客に対して以下の3つの新たな機能がもたらされる。
APIを使用しているレガシーアプリケーションにおいて、Docker Enterpriseの使用によるアプリケーションのモダナイズが可能になる。該当アプリケーションは、MuleSoftを用いてビルドされたアプリケーションネットワークにすぐさまプラグインできるようになる。
またDockerとMuleSoftは、APIを使用していないレガシーアプリケーションに対してもソリューションを提供する。両社は、こうしたアプリケーションをより迅速かつ効果的にコンテナ化/モダナイズできるよう、自動化ツールやブループリント、スターターパックといったリソースを提供していく。
さらに、Docker上で作成された新規アプリケーションは、Anypoint Platformから自動的にアクセス可能になる。
この他にも両社は、Dockerのさらなる成長を目指した、Salesforce Venturesによる投資を発表した。両社によると、この投資によってMuleSoftとDockerの連携がさらに円滑になり、両社共通の顧客に対してより優れたサービスが提供できるようになるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。