中堅企業のサーバ仮想化を支援
デルとヴイエムウェアでは、こうしたひとり情シス企業での仮想化環境の構築を支援する「Dell EMC - VMwareクイックウィンソリューション」を提供。上述した通り、導入コストや障害時対応、信頼性などへの不安や障壁に対する支援策を用意する。
Dell EMC - VMwareクイックウィンソリューション
仮想化基盤の導入にまとまった予算を取れない企業に対しては、ファイナンスサービスを付帯したスタートアップパック「vSAN 2Node + Dell Financial Service」を提供する。これは、vSphereとvSANを組み合わせた2ノード構成の仮想化基盤で、仮想サーバに「PowerEdge R440」×2台、管理サーバに「PowerEdge R330」×1台で構成される。これに、Dell Financial Serviceを適用し、イニシャルコストを2年で平準化する。2分割年払いで参考価格は165万円。
障害時対応への不安には、「仮想サーバ運用ワークショップ」「できるよ! 中堅企業IT読本 - 仮想化編」などを提供。運用・管理における課題への具体的な対応策をケーススタディ形式で実施するワークショップ、初めて仮想化環境を構築するためのチェック項目やありがちな運用上の問題、急なトラブルへの対応などを網羅する技術読本となっている。
信頼性に不安を感じる中堅企業には、可用性の高いインフラ構成パターンを組み込んだ、高可用mini HCIを提供する。障害時の自動フェールオーバーやシステムを停止せずに仮想マシンを移動するvMotion機能を搭載し、高可用性をシンプルな運用環境で実現する。さらに次のステップとして、VMware NSX Data Centerの仮想ファイアウォールを提供することで、ネットワーク機能を仮想化した物理サーバにまとめ、管理対象となるIT機器の削減を進める。
クライアント/サーバやオフィスコンピュータ、メインフレームといったレガシーシステムからの移行支援では、vSAN導入のクイックスタートマニュアルを整備するほか、仮想化基盤のための定額型導入支援メニューを用意する。
定額型導入支援メニューは、従来の「情シス業務の可視化・定額型サポートメニュー」(関連記事)が好評だったことを受けてのもの。機器設置やケーブリング、各種サーバの作成、設定などを定額で受けられる。
仮想化基盤のための定額型導入支援メニュー
稼働実績がない点を不安視する企業に対しては、東京と大阪のデルオフィスで常時、ハンズオンセミナーとデモセッションを開催し、仮想化環境を体験する機会を提供していく。社外勉強会やセミナーへの参加が難しい場合には、リモートで案内するデモセッションの環境を整備する。