モバイルアプリの電子マネーを利用する543人がよく利用する電子マネーは最多がSuicaで238人。次いで楽天Edyが233人、nanacoが177人、WAONが145人、iDが119人という順番。au Walletが76人、PASMOが74人。Smart PlusとVisa Touchも一定数で利用されているとしている。
SuicaはJRの定期券やカード型プリペイド電子マネーとして2001年から利用されており、モバイルアプリでも多く利用されている。楽天Edyやnanaco、WAONもカード型電子マネーの利用者がモバイルアプリでも利用しており、今後もFeliCa搭載スマートフォンが普及する影響で利用者数を伸ばしそうだと予測している。

図3:よく利用するモバイルアプリの電子マネー(n=543、出典:ICT総研)
買い物でよく利用するQRコード決済サービスの最多は楽天ペイで130人。以下PayPayが102人、LINE Payが97人、d払いが69人、Origami PayとYahoo!決済がいずれも46人となっている。1位の楽天ペイは楽天Edyでも利用者が多く、FeliCa型決済、QRコード決済の両方で高いシェアを獲得している。
2018年末の100億円キャンペーンで話題となったPayPayは後発サービスながら一気に利用者を増やしており、首位を伺う位置に付けていると説明する。LINE PayはSNS市場で高いシェアを誇るLINEとの連携で登録者数が最も多く、その影響で利用者数も上位に付けている。

図4:よく利用するモバイルQRコード決済サービス(n=279、出典:ICT総研)
モバイルアプリの電子マネーの利用者の満足度は「満足」(40%)と「どちらかといえば満足」(51%)を合計すると91%となっている。QRコード決済を見ると、「満足」(35%)と「どちらかといえば満足」(48%)を合わせて83%。電子マネーの方が満足度が高く、「不満」は2%しかなかった。
モバイルアプリの電子マネーの満足度が高い理由として、操作性の簡便さや信頼性の高さ、利用できる店舗の多さなどに起因しているのではないかと同社は推測する。対してQRコードの満足度がやや低いのは、利用できる店舗がまだ少ないこと、利用時の操作性、サービス開始後の期間がまだ短く、信頼性への不安を払拭できていないことを挙げている。