キヤノンと日本ヒューレット・パッカード(HPE)、日本システムウエア(NSW)は1月10日、「スマートファクトリー」分野で同16日に協業を開始すると発表した。画像認識技術やIoT(モノのインターネット)技術を組み合わせるソリューションを開発する。
協業では、HPEのエッジサーバやゲートウェイ製品で構成される「HPE Edgeline」にキヤノンの生産現場向けイメージ一括管理システム「CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORM」を組み込み、NSWのIoTプラットフォーム「Toami」(Powered by ThingWorx)と連係させる。これによる画像処理を用いた目視作業の自動化、リアルタイムの稼働状況監視を支援するなどのソリューションの販売を4月に始める。
Toamiは、PTCの「ThingWorx」をベースに、IoTサービスを開発・構築するための専用プラットフォームで、収集データの可視化や機器制御、データ分析などの機能を提供する。CANON INDUSTRIAL IMAGING PLATFORMは、画像処理ソフトウェア「Vision Edition」やキヤノン傘下のMilestone Systemsが手掛けるビデオ管理ソフトウェア「XProtect」などで構成される。ソリューションでは、Toamiで得たセンサ情報やログデータを、HPE Edgeline上で稼働するVision EditionやXProtectで処理、解析することにより、生産現場の稼働状況を高い精度で効率的に把握し、作業の自動化や生産性向上の支援を実現するとしている。