オラクルが1月の定例パッチを公開--284件の脆弱性を修正

ZDNET Japan Staff

2019-01-16 10:51

 Oracleは米国時間1月15日、四半期ごとに公開している定期セキュリティパッチである「Critical Patch Update」(CPU)の最新版をリリースし、284件の脆弱性を修正した。そのうち、リモートから認証を経ずに悪用される可能性のある脆弱性の件数は190件だった。

 CPUで修正された脆弱性の件数は、2018年7月に過去最大の334件を記録したが、その後2回は減少傾向にある。ERPScanがまとめた、2015年1月以降のCPUで修正された脆弱性件数は以下の通り。

キャプション
ERPScanがまとめた、2015年1月以降のCPUで修正された脆弱性件数
提供:ERPScan

 また、CVSS(共通脆弱性評価システム)の10点満点の評価でスコアが9.0以上の重大な脆弱性の件数は、今回は30件強となっている。

 今回特に脆弱性の件数が多かったのは、「Oracle Fusion Middleware」(62件)、「Oracle Communications Application」(33件)、「Oracle MySQL」(30件)、「Oracle Virtualization」(30件)、「Oracle PeopleSoft Products」(20件)などだった。

 一般ユーザーに影響が大きい「Oracle Java SE」の修正項目は5件と比較的少なかった。すべてがリモートから認証なしに悪用可能ではあったものの、CVSSのスコアは最大で6.1だった。

 Oracleはできるだけ速やかにパッチを適用することを強く推奨している。次回のCPU公開は4月16日の予定。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]