様々な指標から、この1年はITマネジャーと担当者にとって実りある年になるといえそうだ。特に、データ、クラウド、サイバーセキュリティの3分野に関連したスキルのある人は今後数年良い状況が続きそうだ。
提供:Joe McKendrick
Haysの最新のデータによると、ITに従事している企業の68%が2019年にフルタイムのIT雇用を増やす計画だという。また、サイバーセキュリティとクラウドコンピューティングの分野でコンサルタントを使うという企業は53%にのぼった。
Dice.comのLeslie Stevens-Huffman氏が先に紹介したFoote Partnersの需要の高いITの仕事の調査によると、データ管理と分析に関連した機会の増加が顕著なトレンドだという。Footeのレポートは、合計29万2000人のIT担当者を雇う3289社から収集した給与とスキルのデータを土台にしている。
今後増加が見込まれるカテゴリは以下のようになっている。
- データサイエンスの定量分析と回帰分析(過去6カ月で市場価値は15.4%増加)
- 人工知能(AI)(同7.1%増)
- Apache Spark(同7.1%増)
- Cloudera Impala(同7.1%)
- MapReduce(同7.1%)
- Scala(同7.1%)
- Splunk(同7.1%)
- Sqoop(同7.1%)
- メタデータ設計と開発(同6.7%)
- HBase(同6.7%増)
Stevens-Huffman氏は、IT関連の仕事で堅調なカテゴリはAIとサイバーセキュリティと説明している。Footeの調査では、AIについて、「AIは2019年にメインストリームになり、企業がAIツールからビジネス上のインパクトが得ようとするため、その後2〜3年で大きく成長するだろう。それを受けて、AIは企業のITに従事する人にとって土台のスキルになる」としている。サイバーセキュリティについては、「報酬が高い資格25種類のうち12種が、情報/サイバーセキュリティが関連した資格だ。現在ハイテク分野のほぼ全ての仕事が、セキュリティに対する意識と基本的なノウハウを必要としている」と記している。
2000社の企業の情報に基づくHaysのデータでは、ITに従事する企業の経営者の70%がITプロフェッショナルの中程度から極端なスキル不足に直面していると答えている。問題は企業がトレーニングや開発に十分な投資をしていないことだ。「優秀な従業員を新規に獲得するため、より競争力のある給与を提供するというのが、今のやり方だ。しかし、これは既存の従業員のスキルアップを犠牲にした、短期的な解決策にすぎない。組織が経験しているスキル不足の原因として、トレーニング/人材開発の不足を挙げた経営者が32%いる一方で、トレーニング/開発が優秀な従業員を維持する鍵となっていると答えた経営者は34%にすぎなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。