IBMは米国時間1月22日、第4四半期(2018年10~12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比でマイナスとなったが、2018会計年度通年では成長軌道に戻ったとしている。
第4四半期の非GAAPベースの1株あたり利益は4.87ドル、売上高は前年同期比3%減の218億ドルとなった。
アナリストらの予想では、売上高が217億5000万ドル、1株あたり利益は4.84ドルだった。
2018年通年では、非GAAPベースの1株あたり利益は13.81ドル、売上高は前年比1%増加の796億ドルだった。
IBMの最高経営責任者(CEO)Ginni Rometty氏は声明文で、「2018年、年間売上高を成長に戻した。これは、ハイブリッドクラウド、人工知能(AI)、アナリティクス、セキュリティにおける当社のサービスや優位性のあるソリューションへの需要増加を反映している」と述べている。「BNP Paribasなどの世界の主要な顧客は、自社の事業を変革してイノベーションを加速させるにあたって、『IBM Cloud』とIBMの持つ比類ない業界の専門知識を選んでいる」(Rometty氏)。
2018年通年で、クラウドとアナリティクスを含むIBMの「戦略分野」の売上高は、前年同期比9%増の398億ドルだった。同年、クラウド事業は前年同期比12%増の192億ドルとなった。第4四半期にaaS(as-a-Service)で提供されたクラウドの年間ランレートは、前年同期比18%増の122億ドルだった。
第4四半期、ソリューションソフトウェアとトランザクション処理ソフトウェアを含むコグニティブソリューション事業の売上高は55億ドルで前年同期比横ばいだった。コンサルティング、アプリケーション管理、グローバルプロセスサービスなどを含むグローバルビジネスサービス事業は、前年同期比4%増の43億ドルとなっている。
テクノロジサービスおよびクラウドプラットフォーム事業(インフラサービス、テクニカルサポートサービス、インテグレーションソフトウェアなどを含む)の売上高は89億ドルだった。前年同期比3%減となったが、ハイブリッドクラウドの売り上げは増加した。システム事業(システムハードウェア、オペレーティングシステムソフトウェアなど)は前年同期比21%減の26億ドル、グローバルファイナンシング(ファイナンス、中古機器の販売など)は11%減の4億200万ドルとなった。
IBMは2019年通期について、非GAAPベースの1株あたり利益が13.90ドル以上になると予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。