調査

テレワーク導入企業は約1割--レノボ・ジャパン調査

NO BUDGET

2019-02-18 09:52

 レノボ・ジャパンは、オンライン会議システムの利用実態とテレワーク制度に関する意識調査の結果を発表した。これによると、「テレワーク制度を導入している」と回答したのは全体の約1割の10.1%だった。企業規模別で見てみると、従業員数が300人未満の企業に勤務する回答者では4.5%と最も低く、300~3000人未満の企業では13.4%、3,000人以上の企業では21.8%と、企業規模が大きくなるにつれて、テレワーク制度の導入が行われている実態が明らかになった。

勤務先でテレワーク制度が採用・導入されている割合
勤務先でテレワーク制度が採用・導入されている割合

 この調査は、国内の20~60代の会社員(団体含む)男女4498人を対象にインターネット調査で実施された。調査時期は2018年12月7~14日。

 調査によると、テレワーク制度が導入されていると回答した全体の約1割の中でも、5割の人はこの制度を活用できていないという結果も出ている。年代別に見てみると、20代では「テレワークを活用している」と答えた人が6割を超え、積極的にテレワークを活用している傾向が見られたのに対し、30代以降では半数前後と、まだまだ活用が進んでいないという結果となった。

テレワーク導入企業での活用割合
テレワーク導入企業での活用割合

 テレワークが活用されない理由・原因としては、、「セキュリティが心配(46.6%)」などと共に「業務でのコミュニケーション量が減る(52.8%)」、「職場で実施される会議に参加できない(41.5%)」というコミュニケーションの悪化を懸念する項目が挙げられている。さらに「上司や同僚に遠慮する・気を遣う(40.4%)」、「取引先に遠慮する・気を遣う(36.2%)」といった理由も挙げられた。

テレワークを活用しにくいと思う理由
テレワークを活用しにくいと思う理由

 さらにオンライン会議を利用し、かつテレワーク制度を活用している回答者(n=200)に調査したところ、「会議室が不足している、確保できない」と感じる人は、全体の73.0%にも及び、会議室が不足している原因として「そもそも会議室の数が少ない(54.8%)」という物理的な理由と、「予定時間を超えて前の会議が続く(43.2%)」、「早く会議が終わっても予約が開放されない(31.5%)」といったシステムや人のマナーにも問題があることが分かった。

会議室不足とその原因
会議室不足とその原因
オンライン会議の不満
オンライン会議の不満

 またオンライン会議中での不満点として、「音声が途切れる(34.5%)」、「音声がクリアでない(31.5%)」などの、音声に対する不満が課題となっていることが分かった。さらに、「機器の操作性が悪い(17.0%)」、「設定が複雑(11.5%)」といった操作性や設定についての課題も上位に挙がった。

 オンライン会議システムや機材の設定が原因で会議の開始が遅れることがあるかと尋ねたところ、「5分程度遅れる時がある」という回答は約半数(47.5%)に上り、さらに全体の約2割(19.5%)は「6分以上遅れる時がある」という実態も明らかになった。一方で今後もオンライン会議を実施したいと回答した人は全体の7割近く(68.0%)に上っている。

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