Armは英国時間2月20日、IoT時代に向けたブランド「Neoverse」の最新プラットフォームを発表した。「Neoverse N1」プラットフォームは7nmテクノロジ向けに最適化されており、Armのこれまでのパフォーマンスコミットメントを大幅に上回っている。一方、「Neoverse E1」プラットフォームは、エッジからコアへのデータ転送向けに拡張可能な高効率スループットプラットフォームである。

Armは2018年10月に、データセンターからエッジコンピューティング分野まで幅広いインフラを強化するよう設計されたテクノロジの新ブランドとしてNeoverseを発表していた。
かつて「Ares」として知られていたN1プラットフォームは、現行の「Cosmos」プラットフォームよりも60%高速である。Armのインフラストラクチャ・ライン・オブ・ビジネス担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのDrew Henry氏は、「重要なワークロードに注目すると、速度の差はそれよりもはるかに大きくなる」と述べた。例えば、「MemcacheD」や「NGINX」などのクラウドワークロードでは、パフォーマンスが2.5倍向上する。
純粋なコンピューティング性能に加えて、Neoverse N1プラットフォームはサーバクラスの仮想化やRASサポート、電力とパフォーマンスの管理、システムレベルのプロファイリングなど、インフラストラクチャクラスの機能も備える。このプラットフォームには、コヒーレントメッシュインターコネクトと、4コアから128コアまでの拡張を可能にするコンパクトな設計アプローチが含まれる。この拡張可能性により、Armのパートナーは独自のオンチップカスタムシリコンでアクセラレータなどの機能を追加する柔軟性を享受できる。こうしたさまざまな機能のおかげで、TCOは低くなる、とHenry氏は述べた。
Henry氏によると、E1は「インターネットで高スループットを実現するために特別に設計された」という。Armの過去の世代と比較して、2.7倍のスループット性能、2.4倍のスループット効率、2倍以上のコンピューティング性能を実現する。さらに、エッジからコアへのデータ転送向けに拡張可能なスループットを提供する。

既にリファレンスデザインが提供されている。N1やE1をベースとする最初のプラットフォームは2019年に発売され、2020年により多くのプラットフォームが登場するとArmは予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。