リアルインサイトは3月5日、「日本の中小企業のAI導入状況」について、アンケート調査を実施した。現在、人工知能(AI)を導入している企業は5.5%にとどまり、59%の企業が将来的に導入を検討したい(導入済みを含む)という結果になった。
調査は、従業員300人以下または資本金3億円以下の中小企業506社を対象に、2018年12月27日~2019年1月18日で実施。経営者、管理職、企業役員がインターネット経由で回答した。
会社にAIを導入したいか(出典:リアルインサイト)
AIの導入率が最も高かった業種は、教育・学習支援関係で全体の16%を占めた。続いて、IT・通信関係・情報サービス、運輸業・郵送業、卸売・小売、複合サービス業の4つが同率の12%になった。農業や医療・福祉関係、コンサルティング・人材派遣、技術開発、保険業でも現在導入しているという結果となった。
AIに対する知識については、全体の59%がない(どちらでもない、あまりない、全くない)と回答。AIを導入しない理由としては、「導入コスト」「費用対効果が見えない」などの回答が上位に挙がった。
また、AIの導入を「絶対にない」と答える回答者の4割強が、「弊社には必要ない」と言い切っていたという。一方で、回答者の約9割が、今後、AIについて学びたいと回答している。
この結果を踏まえて、リアルインサイトは、「今後、AIを学ぶ機会の増加や、AIの知識が世間一般にさらに広がれば、(AIに対する認識や意識が)大いに変わっていくと予想される」と分析している。