ワコールは、通販サイト「WACOAL WEB STORE」を電子商取引(EC)向けクラウドサービスの「Salesforce Commerce Cloud」で刷新する。セールスフォース・ドットコムが3月5日に発表した。
ワコールは、25年前から通信販売に注力してきた。2000年にECサイトを立ち上げ、現在は4000品目の商品を販売している。特にこの4年で売り上げが大きく伸び、今後の成長を見込んでいる。スマートフォンでの表示速度の向上やセール時のアクセス集中に対応するサーバの増強、顧客の多様化やビジネスの変化に応じた技術の強化などを計画する。
同社では、既にデジタルマーケティング製品「Salesforce Marketing Cloud」を活用している。ECサイトでの会員向け施策などパーソナライズされた情報をメールで送ることで、顧客との関係を強化している。
Commerce Cloudについては、導入時間が早く、柔軟性と拡張性を備えているほか、定期的に自動で機能追加が行われることなどを評価している。また、パーソナライズしたショッピング体験を実現するためのAI(人工知能)エンジン「Salesforce Einstein」のレコメンデーションや検索機能に加え、導入後に効果的な運用などに関するアドバイザリサービスである「Salesforce Success Cloud」への期待も採用理由となっている。
今後同社では、Commerce CloudによるECサイトの刷新後にMarketing Cloudとの連携や、デジタルと実店舗のサービス連携も計画している。