AccentureがクリエイティブエージェンシーのDroga5を買収すると発表した。マーケティング、デザイン、カスタマーエクスペリエンスの分野へのさらなる拡大を示す動きだ。
Droga5はAccenture Interactiveに加わる。Accenture Interactiveにとって、これまでで最大規模の買収となる。買収条件は明らかにされていない。
Accentureによれば、Droga5は500人を超える従業員を擁する。クリエイティブ関連の取り組みやデジタルエクスペリエンスの構築にフォーカスするという。Accenture Interactiveは、企業がデジタル変革に着手する中で、テクノロジとコンサルティングをマーケティングと組み合わせることで、従来のアドエージェンシーを改革する取り組みなどを行っている。
ForresterのアナリストであるJay Pattisall氏はブログ記事で、データとテクノロジ、Eコマース、クリエイティブマーケティングの組み合わせが極めて重要だと述べた。同氏は次のように説明している。
Accenture Interactiveのテクノロジ、データ、エクスペリエンスデザイン、コマース、プログラマティックな機能と合わせて、Drogaなどの企業が加われば、最高マーケティング責任者(CMO)やマーケターが求めるような、統合され、スケールされたマーケティングソリューションを提供する上で一歩前進することになるだろう。今回の動きをエージェンシーにとってさらなる悪いことの前兆だと捉える人も多いかもしれないが、『コンサルティング会社対エージェンシー』という話ばかりが注目されるのは的外れだ。Accenture InteractiveがDroga5を買収することで、マーケティングにおけるクリエイティビティをあらためて重視する動きが強まる。
Droga5は、ChaseやKraft、Hershey、Under Armourなどのブランドとパートナー関係にあるほか、Amazon Prime VideoやIHOP、The New York Times向けのクリエイティブ関連の取り組みを担当した実績がある。
Droga5の創業者でクリエイティブチェアマンのDavid Droga氏は今後も同職にとどまる。グローバルCEOのSarah Thompson氏、英オフィスのCEOであるBill Scott氏も留任する。
Accenture Interactiveは2009年に創設された。FjordやAcquity Group、Karmarama、The Monkeysなどの買収を経て進化を遂げてきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。