大分銀行は、コミュニティー構築基盤「Salesforce Community Cloud」とアプリ開発基盤「同 Lightning Platform」を導入した。「戦略的IT基盤」と位置付け、オンラインサービスの強化や業務効率化、顧客管理の強化などを目的としている。セールスフォース・ドットコムが4月9日に発表した。導入に当たっては電通国際情報サービス(ISID)が技術支援した。
また同行は、Lightning Platformを活用した地域金融機関向けアプリケーション「Cloud BankNeo 預り管理」を日本システム技術と共同開発しており、今回の導入と併せて活用していく。同アプリは、顧客から預かった資産状況をリアルタイムで共有し、業務効率化とコスト削減を支援するもので、同行のリテール業務に従事する行員約1300人が利用する。
従来、フリーローンの契約締結に関しては、窓口による書面の手続きが必要だった。今後は、Community Cloudを活用してウェブサイトからの申し込みとオンライン上での手続きで完結する仕組みを導入する。また、普通預金口座の開設についてもウェブサイトからの申し込みを可能にする。これにより、インターネットを通じた取引を好む顧客や、店舗への来店が難しい顧客の利便性を向上する狙いだ。
また、オンラインサービスの強化に伴い、Lightning Platformを用いて顧客管理業務を強化。今後は、電話やメールで行う顧客への営業活動などを通じて、サービスの提案やフォローなどを実施する。