富士ゼロックスは4月24日、ウイングアーク1stのビジネスインテリジェンス(BI)ツールを活用した「営業情報資産活用ソリューション」を提供開始すると発表した。
同ソリューションは、社内外の情報を独自に構築した「情報活用基盤」に集約・統合してデータベース化する。デジタル複合機やスマートフォンで読み込んだ名刺情報を富士ゼロックスの名刺管理サービス「SkyDesk Cards R」に取り込み、SFA(営業支援システム)や基幹業務システムに蓄積する。それら名刺情報やその他の顧客情報、商談情報、販売状況、契約内容、複合機やプリンターの利用・故障状況、仕入商品、調査会社による分析などを利用する。
集約・統合された情報は、ウイングアーク1stのBIツール「Dr.Sum」「Dr.Sum Connect」「MotionBoard」のほか、人工知能(AI)やRPA(ロボティックプロセスオートメーション)によって標準化・共通化される。
システムイメージ(出典:富士ゼロックス)
同ソリューションを利用することで、顧客情報を企業ごとやグループ企業全てにおいて標準化・共通化し、必要に応じてレポート形式で提供できる。これにより、営業やエンジニア、スタッフがさまざまなデータベースにアクセスし、報告書や提案書を作成するような付帯業務を削減して業務効率化を進めることが可能となり、その時間を顧客との面談時間など売上向上に結びつく活動の時間に振り向けることができる。
富士ゼロックスは、同ソリューションを社内においても導入し、付帯業務や移動時間などを削減することにより顧客面談時間を20%増加することを目指す。さらに、その活用経験やノウハウを顧客に提供し、働き方改革を支援していく。
同ソリューションの利用価格は、オンプレミスで税別230万円から(初年度保守込み)、クラウド版は初期費用が10万円、月額利用料が3万円から。