IT関連の事業管理ソリューションを手がけるApptioは米国時間5月16日、Cloudabilityを買収する意向を明らかにした。Cloudabilityは、クラウド支出を自動的に最適化することを目的としたソフトウェアなどを開発している企業だ。Apptioは1月にVista Equity Partnersに19億4000万ドルで買収され、株式非公開企業となっている。
Cloubabilityは「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」「Google Cloud」をまたがったマルチクラウドの配備と支出の管理に注力しており、同社のプラットフォームはクラウド運用の自動化や、効率の向上、支出の最適化を目的としている。
クラウド支出の最適化を支援する企業は買収対象として注目される傾向があるかもしれない。最近ではFlexeraがRightScaleを買収している。また、クラウドの予想外に高いコストに直面した顧客が、支出の最適化を模索するケースもある。企業は規模にかかわらず、クラウドコストの管理に取り組んでいる。
Apptioの最高経営責任者(CEO)Sunny Gupta氏は、Cloudabilityの買収によってクラウド支出の最適化という市場で強固な足場を築けると述べている。Apptioのより幅広い戦略は、Cloudabilityのプラットフォームを用いて、ビジネステクノロジ管理ソフトウェアとDevOpsを融合することだ。
Cloudabilityは2011年に創業され、250を超えるエンタープライズ顧客を擁する。 同社のFinOpsプラットフォームは、ITや財務、事業チームがクラウド支出についてリアルタイムで把握できるようにする。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。