Apptio、クラウドコスト管理など手がけるCloudabilityを買収へ

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-05-17 11:38

 IT関連の事業管理ソリューションを手がけるApptioは米国時間5月16日、Cloudabilityを買収する意向を明らかにした。Cloudabilityは、クラウド支出を自動的に最適化することを目的としたソフトウェアなどを開発している企業だ。Apptioは1月にVista Equity Partnersに19億4000万ドルで買収され、株式非公開企業となっている。

 Cloubabilityは「Amazon Web Services」(AWS)や「Microsoft Azure」「Google Cloud」をまたがったマルチクラウドの配備と支出の管理に注力しており、同社のプラットフォームはクラウド運用の自動化や、効率の向上、支出の最適化を目的としている。

 クラウド支出の最適化を支援する企業は買収対象として注目される傾向があるかもしれない。最近ではFlexeraがRightScaleを買収している。また、クラウドの予想外に高いコストに直面した顧客が、支出の最適化を模索するケースもある。企業は規模にかかわらず、クラウドコストの管理に取り組んでいる。

 Apptioの最高経営責任者(CEO)Sunny Gupta氏は、Cloudabilityの買収によってクラウド支出の最適化という市場で強固な足場を築けると述べている。Apptioのより幅広い戦略は、Cloudabilityのプラットフォームを用いて、ビジネステクノロジ管理ソフトウェアとDevOpsを融合することだ。

 Cloudabilityは2011年に創業され、250を超えるエンタープライズ顧客を擁する。 同社のFinOpsプラットフォームは、ITや財務、事業チームがクラウド支出についてリアルタイムで把握できるようにする。

CloudabilityのFinOps

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]