7月初旬に一部のメディアが、クラウドの世界シェアでMicrosoftがAmazon Web Services(AWS)をかわし、首位に躍り出たと報道した。Microsoftは「Office 365」をはじめとした企業向けアプリケーションの好調さにより、IaaSでの売り上げを固めるAWSを上回ったとしている。
この市場におけるAWSとMicrosoftの競争は、近年非常に拮抗し、注目を集める。Microsoftは長年のエンタープライズITの経験から、基幹系システムを含めた豊富な顧客ベースを持っており、ミッションクリティカルな分野のクラウド化という動きを見据えた時に、売り上げ規模を拡大させる潜在的な可能性を指摘する声は多かった。
一方、AWSもIaaSにとどまらず、データベースやIoTなどミドルウェアやアプリケーション分野への進出に力を入れている。今後の動きから目を離せない両者のマッチアップについて、情報を集めた。