Acronisのサポート先も、Manchester Cityに留まらない。サッカーチームとしては、Manchester Cityと同じくプレミアリーグに所属するArsenalもサポート。7月29日にはイタリアのサッカーリーグの1部「セリアA」の強豪、Internazionale Milano(Inter)とのパートナーシップも締結した。そのほかアメリカのプロ野球Major League Baseball(MLB)のBoston Red SoxやSan Diego Padresなど、多くのスポーツチームとパートナーシップを結んでいるという。
7月29日にはInterもサポート先に追加した(出典:アクロニス)
今後、データは電気のような存在に
背景にはスポーツの世界でのデータ需要の高まりがある。Acronisの最高経営責任者(CEO)を務めるSerguei Beloussov氏は、サッカーでも試合の戦略や疲労回復法、スカウティングなど、人工知能(AI)を多岐にわたり活用していると説明する。「1500億ドル規模のビジネスとなっているスポーツ分野でもデジタル変革が進んでいる。世界中様々な場所で試合の可能性があり、どこからでも安全にデータへアクセスできる必要がある」
サッカーでのデータ活用例(出典:アクロニス)
Serguei Beloussov氏
「スポーツに限らず、データは今後、いつでもどこでも利用できる電気のような存在になっていく。マルウェアやランサムウェアからの保護、過去のデータのアーカイブのためのバックアップなどをソフトウェア開発キット(SDK)を通じてサービスプロバイダーへ提供しつつ、自分たちもマネージドサービスプロバイダーとなり、ユーザーが自分たちの仕事に専念できる環境を提供していく」(Beloussov氏)
アクロニス・ジャパンは6月に新たな代表取締役に嘉規邦伸氏を迎えた。また、9月にリリースするサービスプロバイダー向けの総合サービスの新版「Acronis Cyber Cloud 8.0」は、イギリス、ドイツに日本を加えた3カ国での同時リリースになるという。「本社が15年を迎えた今年は、グローバルで30%、クラウドに限れば200%の成長となった。9月に10周年を迎える日本は、アメリカ、ドイツに次ぐ非常に重要な市場。来年度以降も成長を加速させていく」(Beloussov氏)
(左から)Manchester City選手のClaudio Bravo氏、嘉規氏、Beloussov氏、Cieplik氏、Manchester City選手のIlkay Gundogan氏、Aymeric Laporte氏