鈴与、次世代経営管理基盤に「SAP S/4HANA Cloud, single tenant edition」などを採用

NO BUDGET

2019-10-04 11:16

 物流企業の鈴与は、次世代経営管理基盤に「SAP S/4HANA Cloud, single tenant edition」「SAP Analytics Cloud」「SAP Cloud Platform」の導入を決定した。SAPジャパンが10月2日に発表した。8月よりNECソリューションイノベータが導入プロジェクトを開始している。

 鈴与では、現行会計システム導入から20年程度経過しており、経営ニーズとシステム機能間のギャップが顕著になる課題を抱えていた。複数のERPパッケージを比較検討した結果、今後のビジネス環境の変化の対応力などを評価して今回の導入に至った。

 「SAP S/4HANA Cloud, single tenant edition」は、SAPの次世代企業資源計画(ERP)「SAP S/4HANA(エスエーピー エスフォーハナ)」をプライベート型のCloud ERPとして提供する製品。SAP S/4HANAが提供する多様な機能拡張プログラムをタイムリーに適用することで環境変化に柔軟に対応し、「生産性向上による働き方改革の加速」「テクノロジーの有効活用」というプロジェクトの目的達成を目指す。

 「SAP Analytics Cloud」は、SaaSで提供されるBI(Business Intelligence)ツール。従来の「データ分析機能」に加え、「AI/機械学習機能」が搭載されている。「SAP Cloud Platform」の採用によりアドオン・拡張機能をCloud ERP外で実装することが可能となる。

 鈴与によると、ERPは本来の価値をバージョンアップによって自社では開発できない新機能を利用できることであり、SAP自身がSAPのイノベーションサイクルに合わせてシステムを改良していくことで、デジタル化の推進、AIをはじめとする要素技術の進化に追随することが可能になるとしている。同社は今後について、人による繰り返しタスクが自動化され、人は人ができる高付加価値タスク(AIがそれを支援)に移行していくとし、Cloud ERPをDX(Digital Transformation)に向けての最適解であり、現実解としている。

   

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