ファンコミュニケーションズが、同社のアフィリエイトネットワークサービス「A8.net」のデータベース基盤としてOracleの自律型データベース「Oracle Autonomous Database」を採用した。日本オラクルが発表した。
「A8.net」はファンコミュニケーションズが展開する成功報酬型アドネットワークの主要サービス。約2万社の広告を260万サイトに24時間配信している。同社では、「Oracle Autonomous Database」の自律機能や「Rapid Start Service」を活用し、より迅速かつコスト効率の高いデータベース基盤移行を行っていく。
ファンコミュニケーションズは、「A8.net」を支える基盤を他社クラウド上で稼働する「Oracle Database」で構築し、外部のデータベース管理者に運用を委託し、てきた。しかし、広告主企業やメディア会員増加によるデータの急増に伴い、成功報酬型広告事業で重要なプロセスとなる広告配信およびアクションをベースとした課金集計や、広告主企業やメディア会員への提案に活用する月次データ分析処理速度の低下が課題となっていた。
これらの改善を他社クラウド上で稼働する既存のシステムで行うには、一度インスタンスを停止させて移行作業を行う必要がある上に、インスタンスサイズ当たりのスループット容量に上限があり、月額課金も倍以上となることが判明。これに代わる対応策が必要だったという。
このため同社は、社内運用管理およびデータ加工業務の効率化を実現するシステム強化を前提に、自社開発・運用可能なソリューションの導入を目指して選定と検証を進め、Oracle Autonomous Databaseを採用した。これまでのOracle Databaseの実績に加え、既存のクラウド環境よりも優れたIOPSのスループット性能や自動化による容易なデータベース構築、運用、管理を高く評価している。