コンピュート、ストレージ、ネットワーキングを論理的にプールして、アプリケーションのニーズに合わせてAPIで割り当てることができる、とRoese氏。肝を握るのは“脳”の役割を掌る「PowerOne Controller」とするオートメーションエンジン。
Kubernetesと構成管理ツール「Ansible」ワークフローを活用し、コンポーネントの構成設定やプロビジョニングなどの管理を自動化する。「現在の技術と比べてスムーズで、少ない作業で、簡単にインフラを構築できることを目標とした」と述べる。

Dell EMC CTO John Roese氏

PowerOne
実際、人間の作業を98%削減可能とRoese氏、「VMwareとの深い連携により、クラスタの初期化を数クリックで完了できる」とのことだ。根底にあるのは“データの次の10年”で重要なのは、人の作業をどこまで自動できるか――。
「ゼタバイト級のストレージ環境を管理するためには多数のストレージ管理者が必要。だが、その人材を確保することは現実的ではない。2030年までの間に人とITのキャパシティの比率を3~5倍で改善しなければならない」(Roese氏)
PowerOneは11月末に提供を開始する。
クラウドのようにオンプレミスのハードウェアを消費
2つ目の発表となる「Dell Technologies on Demand」は、使った量に応じて対価を払う従量課金体系。成長に応じて拡張できる「Pay As You Grow」、最小使用量のコミットを選択して使用量に応じて課金される「Flex On Demand」、データセンター全体を対象とする「Data Center Utilityの3種類を用意し、サポートオプション(3種類)もバンドルできる。
「企業は、自社に最適な形で技術の消費と購入ができるようになる」とDell氏は説明する。
Dell Technologies on Demandはまず、PowerOneやサーバーのPowerEdgeシリーズなどで利用できる。パートナーも自社顧客向けに同サービスを提供できる。
“as a Services”としては、Dellはすでに法人向けに「PC as a Service」を提供しており、今回小規模企業をサポートする強化が加わった。