後発でも成熟市場で成長--ウェブ会議「Zoom」アーキテクチャの独自性 - (page 3)

田中好伸 (編集部) 阿久津良和

2019-12-25 07:00

――カントリーゼネラルマネージャー就任以前、佐賀氏の目にZoomのアーキテクチャはどのように映っていたのか。

佐賀氏 ヴイエムウェア時代はユーザーとしてZoomを使っていたが、軽く、切れず、つながりやすさに感動していた。加えて(既存のものと)世界観が大きく異なる方が印象深い。テレビ会議は暗い部屋を2つや3つ、つなげるという世界観、ウェブ会議もPowerPointをにらめっこしながら会議するという世界観だ。

 Zoomはジェスチャーや相手の顔を見る“コミュニケーション”を重要視しており、会議そのものを明るく前向きにする世界観。新しい働き方を強く感じた。

 働き方を変えるには、これまでの延長では足りない。相手に熱意が伝わる世界観が必要だ。コミュニケーションの中核に映像を置く必要がある。「メラビアンの法則」(言語情報は7%、聴覚情報は38%、視覚情報は55%の割合で他者に影響を及ぼす。7-38-55ルールとも呼ばれる)ではないものの、この世界観を訴求したいと考えている。

Zoomミーティングは「1画面に同時49人。スクロールすれば1000人まで映し出せるので、会議の空気が大きく変化する」(佐賀氏)。参加者は自分が映る背景を好きなものに変えられる。こうした機能を標準で搭載する
Zoomミーティングは「1画面に同時49人。スクロールすれば1000人まで映し出せるので、会議の空気が大きく変化する」(佐賀氏)。参加者は自分が映る背景を好きなものに変えられる。こうした機能を標準で搭載する

時代にあったテクノロジーを生かす

――これまでのウェブ会議は“話す”ことに焦点を当てていた。Zoomは“同じ職場にいる”ように使えるのが大きなポイントだろうか。

佐賀氏 実際、「今日は外からウェブ会議に参加するから、聞いているだけにしよう」というケースが多かったと思う。

 だが、Zoomは顔の表情を映し出し、声も行き交うので、熱意を持った会話ができる。例えは古いが、WindowsとmacOSの関係に近い。機能は類似していても文化や世界観が異なる。

 これまでのテレビ会議も重役会議などに使用する場合は15分前に準備する感覚だが、Zoomがあればワンタップで(ITリテラシーの低い)役員でもオンライン会議に参加できる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]