2020年1月14日にWindows 7の延長サポートが終了し、15日の深夜(日本時間)にWindows 7向けの最後のセキュリティアップデートが配布された。ちなみにMicrosoftは、時差に関係なく全世界で延長サポートの終了日を14日と決めていた。セキュリティアップデートは、Microsoft本社が一括して全世界に配布するため、米国時間では14日、日本時間では15日深夜となった。なお、延長サポートが終了しても、Windows 7のPCが突然使えなくなるわけではない。
「延長サポートの終了」とは、今までMicrosoftが毎月配布していたセキュリティアップデートがWindows 7のPCに対しては配布しなくなるということだ。つまり、今後はWindows 7に大きなセキュリティホールが見つかっても、Microsoftからその解決に必要なセキュリティパッチが提供されない。そのようなサポートがMicrosoftから受けられなくなったということだ。
2019年中は、Windows 7のPCを起動するとこのようなアナウンスが表示されていた
サポートが終了した2020年1月14日以降は、Windows 7のPCを起動した後にこのアナウンスが全画面で表示される。「今後、このメッセージを表示しないに」チェックすれば、以降は表示されない
Microsoftは、Windows 7が企業で多数利用されていることを考慮して、「Extend Security Update(以下ESU、日本では拡張セキュリティ更新プログラム)」というプログラムを用意している(ESUの対象は、ProとEnterpriseの2エディションのみ。Homeは対象外)。ESUは、ユーザー企業などが追加費用を支払うことで、緊急および重要と判断されたセキュリティアップデートだけがMicrosoftから配布される。ただ、今までのWindows Updateのように毎月提供されるわけではなさそうだ。
ESUは、最長3年間(2023年1月14日まで)セキュリティパッチが提供されるが、テクニカルサポートは含まれず、テクニカルサポートが必要な場合は、別途Microsoftと有償のテクニカルサポート契約を行う必要がある。
企業によっては、ESUも契約せずにWindows 7のPCを使い続けるだろう。この場合、どのようにすればいいか。