Amazon Web Service(AWS)は、「Amazon Polly」サービスの最新機能である「Brand Voice」を発表した。同社によると、Brand Voiceを利用することで、企業はニューラルテキスト読み上げ(NTTS)テクノロジーを使って、音声をブランドのペルソナに合うように調整できるという。
AWSのオーストラリアとニュージーランドのテクノロジー責任者を務めるPeter Stanski氏は米ZDNetに対して、「競争の激しいデジタル分野では、顧客のブランド体験の一部として、音声が非常に重要になっている。そこで、われわれは、製品とサービスの一端を象徴するような非常にユニークでローカルなアイデンティティを作り出す機会を顧客に提供することにした」と述べた。
AWSは発表の中で、National Australia Bank(NAB)がBrand Voiceを世界で最初に採用した顧客の1つであることを明かした。
NABはBrand Voiceを使用して「手作りのペルソナ」を作成したとStanski氏は説明した。このペルソナが全国のコールセンターに展開される。
Stanski氏は、「彼らは年間約900万件の電話を受けるので、顧客が情報にアクセスするのを支援し、NABブランド全体で効果を発揮することのできる、従来のものよりはるかに強力でスケーラブルなコールセンターソリューションを求めていた」と述べた。
NABのデジタルおよびアシストチャネル担当ゼネラルマネージャーであるLaurent De Segur氏によると、NABはコンタクトセンターでの「Amazon Connect」の導入に続いて、Brand Voiceを採用したという。
同氏は、「顧客が当社のコールセンターに問い合わせたときの体験を改善する上で、Amazon Connectが役立つことに期待している。そのため、Amazon PollyのBrand Voiceを使用して作成した音声が、NABの個性を表しており、当行の立場と問い合わせてくれた顧客の期待に沿ったものだと感じられることも重要だった」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。