Google Cloudは米国時間4月2日、「Memorystore for Memcached」のベータ版のロールアウトを開始したと発表した。フルマネージド型のこのサービスによって、Googleのインメモリーデータストアである「Cloud Memorystore」を利用する顧客に対して、キャッシュレイヤーの新たな選択肢を提供する。
この新サービスは、メモリーキャッシュシステムとして普及しているオープンソースのMemcachedプロトコルとの完全な互換性を有している。このため顧客は、自らでMemcachedを配備しているアプリケーションや、他のクラウドプロバイダーのアプリケーションを、コードに変更を加えることなく移行できる。
また、Memorystore for Memcachedによって顧客は、インスタンスのスケールアップとスケールダウンを容易に実行できるようになるため、キャッシュヒット率と価格を望み通りに最適化できる。なお、顧客はインスタンス毎に最大5テラバイトまでクラスターをスケールアップできる。さらに、このサービスはオートディスカバリープロトコルも提供しているため、スケールアップ/スケールダウン時のノード数の変更も容易になるはずだ。
Memorystore for Memcachedへのアクセスは「Google Compute Engine」(GCE)や「Google Kubernetes Engine」(GKE)、「Google App Engine」(GAE)のフレキシブル環境およびスタンダード環境、「Google Cloud Functions」上で稼働するアプリケーションから可能となっている。ベータ版は現在、米国やアジア、欧州の主要リージョンで利用可能になっており、順次世界に展開されるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。