グーグル、「Memorystore for Memcached」のベータ版ロールアウトを開始

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-04-03 10:38

 Google Cloudは米国時間4月2日、「Memorystore for Memcached」のベータ版のロールアウトを開始したと発表した。フルマネージド型のこのサービスによって、Googleのインメモリーデータストアである「Cloud Memorystore」を利用する顧客に対して、キャッシュレイヤーの新たな選択肢を提供する。

 この新サービスは、メモリーキャッシュシステムとして普及しているオープンソースのMemcachedプロトコルとの完全な互換性を有している。このため顧客は、自らでMemcachedを配備しているアプリケーションや、他のクラウドプロバイダーのアプリケーションを、コードに変更を加えることなく移行できる。

 また、Memorystore for Memcachedによって顧客は、インスタンスのスケールアップとスケールダウンを容易に実行できるようになるため、キャッシュヒット率と価格を望み通りに最適化できる。なお、顧客はインスタンス毎に最大5テラバイトまでクラスターをスケールアップできる。さらに、このサービスはオートディスカバリープロトコルも提供しているため、スケールアップ/スケールダウン時のノード数の変更も容易になるはずだ。

 Memorystore for Memcachedへのアクセスは「Google Compute Engine」(GCE)や「Google Kubernetes Engine」(GKE)、「Google App Engine」(GAE)のフレキシブル環境およびスタンダード環境、「Google Cloud Functions」上で稼働するアプリケーションから可能となっている。ベータ版は現在、米国やアジア、欧州の主要リージョンで利用可能になっており、順次世界に展開されるという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]