Amazon Web Services(AWS)は米国時間4月6日、「AWS Migration Acceleration Program(MAP)for Windows」の一般提供(GA)を開始したと発表した。このプログラムは、年次イベント「AWS re:Invent 2019」でプレビューとして発表された。「Windows」ワークロードのAWSへの大規模な移行と、それらワークロードのAWS上でのモダナイゼーションを支援することを目的としている。
MAP for Windowsは、クラウドへの移行にまつわるリスクやコストの低減を支援するための規範的なガイダンスや、専門家からのコンサルティングサポート、ツール、訓練、サービスクレジットを提供する。また同サービスは、クラウドネイティブなテクノロジーやオープンソーステクノロジーの採用により、ライセンスコストを低減できるようにする。
最高経営責任者(CEO)Andy Jassy氏は、re:Invent 2019で、Microsoftのライセンス慣行を批判し、AWSの競合企業は「あなた方(聴衆)、顧客にとって大事なことを優先していない」と述べた。同氏が標的にしていたのは、必ずしも「Microsoft Azure」ではなく、企業がクラウドでWindowsと「Microsoft SQL Server」を既存ライセンスの下で配備する際の制限を加えるMicrosoftの規約改定だった。
MAP for Windowsは3つの段階から構成されている。移行準備が整っているかどうかを評価する段階と、評価段階で明らかになった課題の修正に向けた動員段階、「AWS Partner Network」(APN)パートナーと「AWS ProServe」チームの支援の下で実施される移行/モダナイズ段階だ。
AWSは12月のブログへの投稿でIDCの調査結果を引用し、AWSがホストしている「Windows Server」のインスタンス数は、Microsoft Azure上でホストされているよりも2倍近く多いことを示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。