NTT東日本の新サービスは「中堅中小企業のIT化促進」につながるか

松岡功

2020-04-09 07:00

 本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、NTT東日本が提供する新サービス「おまかせ はたラクサポート」を取り上げる。

勤怠管理に加えて総務、人事、労務、経理業務を効率化

 東日本電信電話(以下、NTT東日本)は先頃、中堅中小企業向けに総務、人事、労務、経理業務の効率化をトータルでサポートする新サービス「おまかせ はたラクサポート」を6月に提供開始すると発表した。

 新サービスは、「クラウドサービス」および「サポートサービス」で構成されている。

 クラウドサービスとしては、PCやスマートフォンなどとインターネットだけで、簡単に勤怠管理を行うことができるクラウド型勤怠管理サービス「KING OF TIME for NTT東日本」を提供する。

 同サービスは場所を問わず、リアルタイムに打刻を行えることで、外出先やテレワーク勤務時での勤怠管理の利便性を向上させ、働き方改革関連法の違反防止やテレワーク時の不正勤務防止にも有効となっている。

 また、同サービスと「サポートサービス」を組み合わせることで、勤怠管理に加え、総務、人事、労務、経理業務を効率化する他社のクラウド型サービスの初期設定やデータ投入支援、利用中のトラブル対応などの困り事をトータルでサポートする。(図1

図1:「おまかせ はたラクサポート」のサービス概要(出典:NTT東日本、「KING OF TIME」はヒューマンテクノロジーズの登録商標または商標)
図1:「おまかせ はたラクサポート」のサービス概要(出典:NTT東日本、「KING OF TIME」はヒューマンテクノロジーズの登録商標または商標)

 昨今の人手不足や長時間労働の深刻化を受け、働き方改革関連法が2020年4月1日より中小企業にも適用される。

 法の施行に伴い、時間外労働時間の上限規制などに対応するため、各人の労働時間の状況を客観的に把握する必要がある一方で、多くの企業で手書き帳簿やタイムカードを用いた勤怠管理を実施しており、勤務時間や残業時間、年次有給休暇等の把握や管理に多くの稼働を要している。

 また、テレワークの推奨に伴い、IT化を進めたい企業は増加傾向にあるが、IT担当者不足によるサービス選定や導入後の運用への不安が障壁となっている。

 こうした背景を踏まえ、NTT東日本では今回の新サービスを提供することにしたという。

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