Abby Kearns氏は、人気のあるオープンソースのPaaS技術「Cloud Foundry」を管理する団体であるCloud Foundry Foundationの顔を、10年以上に渡って務めてきた。最初はPivotal Cloud Foundryのプロダクトマネージャーとして、その後はCloud Foundry Foundationのエグゼクティブディレクターとしてこのプロジェクトに関わった。Kearns氏は、他の組織の経営幹部職に就くために役職を退き、最高技術責任者(CTO)のChip Childers氏がその地位を引き継ぐ。
Childers氏はCloud Foundryに関して豊富な経験を持っている。同氏にはCloud FoundryでCTOを5年間務めた経験があり、同氏とKearns氏はどちらもCloud Foundryの顔だった。Cloud Foundryに移る以前には、「Apache CloudStack」プロジェクトのバイスプレジデントを務めていたこともある。要するにChilders氏は、クラウド技術を知り尽くしているということだ。
Cloud Foundryは、Amazon Web Services(AWS)ほどの知名度はないかもしれないが、PaaSの世界では有名だ。同プロジェクトには非常に多くのプログラマーが関わっており、Gartnerの市場調査によれば、Cloud Foundryの市場規模は約31億ドルで、 数年後には52億5000ドルまで拡大すると予想されている。
同組織では、トップ以外にも役員の変更があった。VMwareで「Tanzu」の研究開発担当シニアバイスプレジデントを務めているPaul Fazzone氏が、新たにCloud Foundry Foundation取締役会長に就任する。Fazzone氏は、Dell EMCのグローバルCTOであるJohn Roese氏から役職を引き継ぐが、Roese氏は引き続きDell EMCの役員会のメンバーに残る。
Fazzone氏は今後について、「これから始まるCloud Foundryの次章は、このテクノロジーをKubernetesベースのプラットフォームへと進化させること、成果を上げるさまざまなコントリビューターを支援することにフォーカスする上で前へと向かう変化となる」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。