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企業のアプリケーションやインフラストラクチャーを危機的状況から保護すべき理由

河村浩明 (ソーラーウインズ・ジャパン)

2020-05-25 06:00

 新型コロナウイルス感染症により、世界は今、未曾有(みぞう)の事態に直面しています。国を問わず、多くの企業が従来のオフィスワークからリモートワークにシフトしており、その結果、ITに関わるチームへの負担が倍増しています。従業員同士が離れた場所で仕事を行い、それぞれの家庭環境の中での勤務が強いられています。

 このようなリモートワークの推奨により、社内外のイベントや会議が必然的に仮想環境で行われるため、ZoomやSharePointなどのツールは、常に最新かつ堅牢な状態に保つ必要があります。同時に、従業員は新たな環境下での勤務に順応しながらも、社内の関係維持と生産性維持のために、ITプロフェッショナルが持つ専門知識に以前に増して頼っています。

 また、企業の顧客も、ITプロフェッショナルを必要としており、既にオンラインでのデジタルコマースが急増している背景には、社会的距離の確保と売り上げの維持があります。

 そのため、今までは当然のように使用されていた商用アプリケーションが、今では極めて重要な役割を持つものへと変容しています。カスタムアプリケーションも、わずかなパフォーマンスの低下やサービスの停止が招くビジネスへの影響を考慮して、最適化されたレベルでの動作が求められています。特に、地方自治体、金融、医療、また、フードデリバリー業界に関するウェブサイトは、多くのユーザーのアクセスによりひっ迫している状況です。

 あらゆる場所で変化が生じている中で、ITプロフェッショナルはその変化に対応しなければなりません。ITプロフェッショナルは危機管理者であり、不測の事態に備えた計画について理解する必要があります。実際、このような事態の中で、初めて事業継続計画(BCP)が実行されている例もあります。ビジネスの規模や、eコマース、政府機関、金融、医療など業界の垣根を問わず、アプリケーションやインフラストラクチャーの保護は重要性を増してきています。

需要変動への対応

 今日、全ての企業が、自社にとって何が最も重要であるかを予測する必要があります。例えば、オンライン通信販売のグラフの変化について、監視するだけでなく、起こり得る変化に対する備えが重要となります。

 今後数カ月の間に、ほぼ全ての企業が需要の変動を経験することになると予想されています。変化がファイアウォール内部もしくは外部で生じるのか、また、アプリケーションがSaaS、オンプレミス、あるいはハイブリッドのいずれであるかは関係なく、需要の変動は平等に訪れるとされています。

 集客イベントが避けられている昨今では、コンサートのチケットを販売している事業などは、事業が圧迫されている状況に陥っています。一方、医療用品や消毒液、あるいは瞑想(めいそう)アプリなどに特化しているビジネスの需要は急増しています。

 リモートワークに関する指針を導入していない中小企業や組織は、社内外のユーザーに質の高いサービスを提供するために、監視を拡大する必要があるかもしれません。一方で、不況に直面している企業は、監視コストの削減を検討しているかもしれません。しかし、これらの企業が今検討すべきは、インフラストラクチャー向けのコストの最適化です。経済的な打撃を受けている企業の場合、メトリクスを活用することで、継続できている事業や今後回復していく事業のためにインフラストラクチャー向けのコストを最適化できます。

 監視によりキャパシティーの最適化が可能となり、コスト効率を確認することができるため、結果として費用対効果の高い方法で収益源を保護することが可能となります。反対に、監視を怠ってしまうと、さらに事業を失うリスクが高まります。

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