アリババクラウド・ジャパンサービスは5月20日、パブリッククラウド「Alibaba Cloud」で稼働するリレーショナルデータベース(RDB)の「ApsaraDB for PolarDB(PolarDB)」、ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)の「Alibaba Cloud WAF」、Alibaba Cloudのインフラを利用する「Global Acceleration 2.0」の日本国内での提供を開始した。すでにAlibaba Cloudコンソールから各機能を有効にできる。
同社カントリーマネージャー Unique Song氏は「Alibaba Cloudの技術を使うことで企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援し、アフターコロナの世界で生き残る」と述べ、日本語ドキュメントの整備や日本語サポートの強化を確約した。Alibaba Cloudは国内に2カ所のデータセンターを用意し、「すべてのデータは国内に保持」(Song氏)するという。
アリババクラウド・ジャパンサービス カントリーマネージャー Unique Song氏
アリババクラウド・ジャパンサービス インターナショナルソリューションアーキテクト 奥山朋氏
2016年に日本で展開を開始したAlibaba Cloudは、現在グローバルで21リージョン、63のアベイラビリティゾーンを稼働させている。
数日前にローンチしたPolarDBはAlibaba Groupが独自開発したRDBだが、処理とデータ分離することで拡張性を保持し、分散ファイルシステムで処理性能を向上させるといった特徴があると解説。オンライントランザクション処理は他社製RDBと比較して約2倍、MySQLと比較では約6倍高速と説明する。
インターナショナル ソリューション アーキテクト 奥山朋氏は「スケールアップ/ダウンは15分以内に実行可能。MySQLやPostgreSQLとは100%、商用RDBMSとも高い互換性を持たせ、移行ツールやアセスメントサービスも用意する」とアピールした。
※クリックすると拡大画像が見られます