上司へプレゼン:SNSマーケティングの成果の捉え方

第4回:広告、キャンペーンを活用して発信力を高めよう

北村類希 (コムニコ)

2020-06-05 07:00

 前回はSNSマーケティングにおけるミニマム運用のポイントについてお話しました。今回は運用の最初のステップである「ファンを集める」ための手段として広告/キャンペーンの活用方法を紹介します。

キャプション

 SNSアカウントを開設したら、まずはファン(フォロワー)を増やしていきましょう。フォロワーがいなければ、いくら良い情報を発信してもユーザーのタイムラインやフィードに表示されず情報が届かないからです。では、どのようにフォロワーを集めると良いのでしょうか。

ファンを集める(1)自社の資産を活用

 まずは、ウェブサイトやメールマガジン、名刺、従業員による告知など、自社の資産を活用してアカウントの存在を周知しましょう。既に自社のことを知っている人に伝えられるメリットがあります。

 次に利用したいのが広告やプレゼントを使ったキャンペーンです。まずはTwitterとInstagramにはどのような広告が用意されているのか、またどのようなキャンペーンが実施されているのかを紹介します。

ファンを集める(2)広告

 Twitterの「広告キャンペーンの目的」画面で「フォロワー」を選択すると、「プロモアカウント」という広告メニューを利用できます。

参照元:Twitter 広告マネージャー(キャンペーン作成画面)
参照元:Twitter 広告マネージャー(キャンペーン作成画面)

 Twitterの「おすすめユーザー」「アカウント検索画面」「タイムライン」などに表示されるほか、タイムラインでは「フォローする」というボタンが表示されるので、ユーザーは簡単にアカウントをフォローできます(下図)。

キャプション

 Instagramでは、基本的にFacebookの広告マネージャーから広告を設定し、配信先としてInstagramを選択します(Instagramアプリからの広告出稿も可能〈インスタグラムのウェブ版では不可〉)。

参考:Facebook広告マネージャー(キャンペーン作成画面)
参考:Facebook広告マネージャー(キャンペーン作成画面)

 「ブランドの認知度アップ」「リーチ」などを選択し、Instagramのアカウントを広告で露出してフォロワーを増やします。

ファンを集める(3)キャンペーン

 Twitterでは「フォロワー獲得」を目的として、次のキャンペーンが良く利用されています。

フォロー&リツイート:

 アカウントをフォローし、特定のツイートをリツイートすることを応募条件とするキャンペーンです。フォロワーの増加だけでなく情報の拡散も狙えるので、さまざまな企業が新商品や新サービスの告知などで利用しています。ユーザーはフォローしてリツイートボタンを押すだけなので、参加しやすいキャンペーンです。

・サブウェイ(#春のプレゼントキャンペーン)

 当選者は無料クーポンが、落選でも割引クーポンがもらえます。「はずれてもお得だから参加してみよう」と思えるキャンペーン形態になっています。

・森永チョコレート(#ベイクを買わない理由100円買取)

 ベイクの売り上げが落ちていることを明かし、「ベイクを買わない理由」をツイートした人に1件当たり100円分のAmazonギフト券をプレゼントするという自虐的なキャンペーンで、開催した翌日には予算に達して終了となるほど話題になりました。

フォロー&ハッシュタグツイート(カンバセーショナルカード含む):

 アカウントをフォローし、特定のハッシュタグを含むツイートをすることを応募条件とするキャンペーンです。

 ユーザーが自由に投稿できるので、ユーザーの生の声を集めるのにも有効です。なお、「カンバセーショナルカード」広告を活用すると、ユーザーはハッシュタグが含まれたツイート画面を表示でき、応募しやすくなります。

※カンバセーショナルカード広告についてはこちらを参考にしてください
https://business.twitter.com/ja/help/campaign-setup/conversational-ad-formats.html

 また、新規フォロワーの獲得や新商品/サービスの認知拡大を目的として、「Twitterインスタントウィン」を活用したキャンペーンも多くの企業が実施しています。インスタントウィンは、キャンペーン応募後すぐに当選結果が届き、ユーザーが気軽に参加できるため人気を博しています。インスタントウィンを実施するにはツールの利用が必須なのに加え、安全にキャンペーンを実施するためのキャンペーン設計や実施中の状況把握などを行う必要があります。

 キャンペーンツールを利用すると効率的に運用ができます。参考までに主なツールを紹介します。

※各ツールによりキャンペーンの対応範囲が異なります。詳細は各ページをご確認ください
・ATELU:https://products.comnico.jp/atelu/jp
・Beluga:https://bc.uniquevision.co.jp/
・キャンつく:https://camtsuku.com/
・スマートハッシュ:https://hash.smartpr.jp/
・RTWIN:https://n2p.co.jp/service/snscampaign/rtwin/

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]