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マイクロソフト、スタンドアロンの「Cortana」アプリをリリース--生産性支援機能を強化

Mary Jo Foley (ZDNet.com) 翻訳校正: 矢倉美登里 吉武稔夫 (ガリレオ)

2020-05-28 15:07

 「Windows 10 May 2020 Update」(「Windows 10 2004」)の一般提供が始まったが、Microsoftはそれと同時に、新しい「Cortana体験」も提供しようとしている。この新しい独立した「Cortana」アプリは、今回の機能アップデートで「Windows 10」に提供され、(音声または文字で入力した)自然言語を使ってもっと多くの生産性関連タスクを処理する。

Microsoft
提供:Microsoft

 Microsoftは2020年に、Windows 10 May 2020 Update以降はCortanaをスタンドアロンのアプリとして提供すると公式に発表した。基盤となるOSとは別にアップデート可能なこのアプリにより、ユーザーはスケジュールのチェックやリマインダーの設定、「Microsoft ToDo」へのタスク追加などができるようになる。

 新しいCortanaアプリは米国時間5月27日から、Windows 10 May 2020 Updateにアップデートしたユーザーを対象として、英語版が一般提供される。Microsoftは「数カ月以内」に「Microsoft Store」を介してCortanaアプリをアップデートし、ウェイクワードによる起動(「Cortana」と呼びかけるだけで呼び出せるようになる)のようなアプリの機能や、関連する電子メールや文書を提示して会議に備えるといった生産性関連機能をさらに追加し、対応地域を広げる計画を立てているという。

 Microsoftは既に(2019年秋から)、「iOS」版「Outlook」に組み込まれた「Play My Emails(メールメッセージの再生)」機能を提供している(現在この機能は米国で登録されたアカウントのみ利用可能)。Microsoftは、ユーザーがCortanaを使って、メールに対応して会議をスケジューリングしたり、タスクリストにメールを追加したりできるように、新しい機能も追加しようとしている。開催中のオンライン会議に参加する、会議への招集メールに返信する、「遅れそうだ」などの簡単な返信を素早く会議の参加者に送信するといったことも可能だ。タスクと時間の管理に関連する新たなアップデートは、iOS版Outlookを利用する米国のユーザー向けに一般提供される。Microsoftはさらに、Play My Emailsは「数週間以内」に「Android」版Outlookでも利用できるようになると述べている。

 Microsoftは、約束していた「Briefing Email Cortana(ブリーフィングメール)」オプションも導入する。ブリーフィングメールを受信するように設定しておくと、平日の仕事が始まる頃に、ユーザーに合わせてパーソナライズされた概要がOutlookの受信トレイに自動で送信される。概要では、会議前に見直すべき文書や、それまでに受信したメールに記載されていた要請や約束に関して、行動につながる対応を提案してくれる。また、フォーカスタイムや会議をスケジューリングする機能もある。ブリーフィングメールは、「Microsoft 365 Enterprise」の「First Release」(先行リリース)プログラムに参加していて「Exchange Online」のメールボックスを利用しているユーザーを対象に、英語版のリリースが始まっている。

 Microsoftは、差別化要因としてCortanaのセキュリティ機能とプライバシー機能を強調している。Cortanaの生産性機能を利用するにはMicrosoftアカウントへのサインインが必要なため、他のアプリと同じように「Microsoft 365」の仕組みで保護される。「Microsoft Search」や知識管理サービス「Project Cortex」と同様に、CortanaはMicrosoft 365サブストレートをベースに開発された。

 こういった節目を迎えたからといって、Cortanaのロードマップが終わってしまうわけではない。Microsoftは現在、「Teams」のモバイルクライアントで音声コマンドが利用できるように、CortanaをTeamsに組み込もうとしている。また、「Outlook Mobile」を、もっと高度な検索(フィルタリングされたサブスクリプションや検索の利用)が可能な、音声コマンドで利用できるサービスにする方法に関するアイデアにも取り組んでいる。

 全般的に見ると、Cortanaは単に検索結果を表示するだけでなく、検索とサービスの両方を提供する方向へ舵を切ろうとしている(文書を見つけるだけでなくチームとの共有など)。こうしたことを実現するのに必要な要素は既に全てそろっている。後はそうした点と点をつなぐだけだ。同社は今のところ、もっと狭い範囲の付加価値がある課題の方に注力しているため、「Build 2019」でプレビュー版として披露した「Semantic Machines」のマルチターンクエリーは、ある程度後回しにされるようだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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