大手スポーツメーカーのヨネックスは、ドリーム・アーツのウェブデータベース&ワークフローシステム「SmartDB」の本格利用を開始した。紙を中心とした業務プロセスを電子化するため、2019年2月に一部導入し、6月から全社での利用を始めている。
これまでも各種申請システムはあったものの、組織や承認経路が複雑に関わり合うワークフローだったため、全てのルートをシステムで再現することができず、申請者が手動でルートを設定する必要があった。手動のルート設定は操作性が悪く、手戻りも多かったため、工数も時間もかかる非効率な状況だった。SmartDBの導入で今まで取り残されていた手作業の業務の多くをシステム化できたという。
SmartDBの導入後、あらかじめ整理された承認ルートを選択した上で審議者を追加できるようになり、申請者の負担が軽減した。現在は、業務システムが必要な部門には、情報システム部門からSmartDBの権限を付与し、業務部門が自らの業務に合ったアプリケーションを作成している。
SmartDBの活用イメージ(出典:ドリーム・アーツ)
SmartDBでは、プログラミングなどの専門的な知識がなくても業務アプリケーションを作成・編集できるため、人事異動などで生じる運用負荷の軽減や人的ミス、業務過多などを解消できるとしている。
ヨネックスによると、SmartDBの導入はテレワークを遂行する上でも大きな後押しとなったという。特に情報システム部門においては3月までにSmartDBを一部先行して利用していたことにより、リモートワークをスムーズに導入できたほか、ほとんど紙書類の処理をせずに業務継続ができたとしている。