マイクロソフト、「Edge」のクラッシュ問題を修正--グーグルを既定の検索エンジンにしているユーザーに影響

Liam Tung (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-08-03 10:10

 Chromiumベースの「Microsoft Edge」で、Googleがデフォルトの検索エンジンに設定されている場合にアドレスバーに文字を入力するとブラウザーがクラッシュする原因不明のバグが発生していたが、Microsoftはこの問題に迅速に対処した。

 このバグはMicrosoftにとって厄介な問題である。同社は、企業顧客に対してChromiumベースのEdgeの使用を奨励しており、自社検索エンジンのBingがデフォルトの検索エンジンに設定された状態で同ブラウザーを提供しているからだ。

 米国時間7月30日から、アドレスバーに文字を入力するとEdgeがクラッシュする問題が報告され始めた。ユーザーがこの問題を回避する1つの方法は、デフォルトの検索エンジンをGoogleから別のものに変更することだった。

 Microsoftはクラッシュの原因を説明していないが、当初、この問題の回避策として、「edge://settings/search」にアクセスして、「入力した文字を使用して、検索とサイトの候補を表示する」を無効にする方法を推奨した。

 しかしその数時間後、Microsoftはユーザーに対して、問題が解決されたのでクラッシュ防止のために変更した設定を元に戻すよう要請した。

 Microsoftはツイートで、「この問題は解決済みだと考えている。ブラウザーの設定を変更した場合は元に戻してほしい。その後もアドレスバーへの文字入力時に問題が発生する場合は報告してほしい」と述べた。

 このバグは、Googleがデフォルトの検索エンジンとして設定されたブラウザーだけに影響を及ぼす。そして、Microsoftはこの問題の原因を説明しなかった。そのため、Edgeユーザーは、MicrosoftかGoogleのいずれかが利益を得るという独自の結論に飛びついた。

 The Vergeが指摘したように、Edgeのクラッシュ問題は「macOS」と「Windows」の両方のユーザーに影響を及ぼした。

 Microsoftは、Googleがデフォルトの検索エンジンに設定されている場合にのみ問題が発生した理由も説明していない。Edgeのデフォルト検索エンジンをBingに切り替えるとクラッシュが発生しなくなることは、Microsoftにとって体裁の悪い問題だった。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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