中堅企業の6割がテレワークするも、1割は継続を断念--企業文化から追従できず - (page 2)

阿久津良和

2020-08-05 07:00

 この結果について広域営業統括本部 デジタルセールス&広域営業本部長 木村佳博氏は「(テレワークに必要な)目の前のPCには投資したが、継続的投資は進んでいない」と分析する。

デル・テクノロジーズ 広域営業統括本部 デジタルセールス&広域営業本部長 木村佳博氏
デル・テクノロジーズ 広域営業統括本部 デジタルセールス&広域営業本部長 木村佳博氏

 だが、デジタル化に関する予算状況において「増加傾向・増加計画あり」と回答した企業は42.0%(6.8%減)と減少したものの、4割を超える企業がデジタル化に継続投資をする傾向を示した。さらに「自社内で人材を育成(IT部門内/事業部門内)」すると回答した企業は75.5%(2.6%増)。内製化を重視する傾向が鮮明化している。

 デル・テクノロジーズは以上の調査からテレワークの障壁要素を分析し、(1)「働く環境支援」(2)「仕事の仕方支援」(3)「コミュニケーション支援」と3つの支援策を発表した。また、2月に発表した5つの支援策も併せて更新する。

 (1)「働く環境支援」の文脈では、実行計画の策定やセキュリティ対策を含んだ「テレワークアセスメント・コンサルティング」、パシフィックネットと共同で中堅企業向けに5台から3カ月間無償でノートPC「Latitude 3500/5300」を利用する「3カ月無償提供可能なPCレンタルプログラム」、平日昼12時までの注文と決済で当日出荷する「中堅企業向けノートパソコン即納モデル」を提供する。

 レンタル期間は3年と5年の2種類を用意し、たとえば3年(36カ月)を選択した場合、33カ月分の費用が発生する。即納モデルは限定され、Latitude 3510などモデル名に「即納」が含む場合に限られる。

 (2)「仕事の仕方支援」の文脈では、パナソニックインフォメーションシステムズの「MAJOR FLOW Z FORM」とx86サーバー「Dell EMC PowerEdge」シリーズを組み合わせたペーパーレス環境を提供する「ペーパーレスソリューションパッケージ」、7月末まで提供していたマルチベンダーサポートプログラムに、チャットやオンライン会議ツールの使い方に対応させた「マルチベンダーサポートプログラムのサービス拡張」を提供する。同プログラムは2021年3月31日まで無償支援を続ける。

 (3)「コミュニケーション支援」の文脈では、ZoomやMicrosoft Teamsの習熟度向上を目指す「エンドユーザー向けテレワークツール活用講座」と、中小企業診断士と協力して、オンラインコミュニケーションの基礎やタスクマネジメントと業務生産性の向上、モチベーションの高め方を受講できる「管理者向けコミュニケーション講座」を提供する。

 2月に発表した5つの支援策は「共有、学習、育成、実践、支援」の文脈でイベントや講座などを開催する予定だったが、コロナ禍ですべてオンライン化している。各プログラムは開催予定、開催中のため、詳細は「中堅企業バーチャルオープンオフィス」にアクセスしてほしい。

 デル・テクノロジーズはプロジェクト開始から1年程度で実装可能なビジネスプランを想定する中堅企業向けに「DXアクセラレーションプログラム」を開催。応募期限は9月11日まで。本選は10月7日にオンラインでの開催を予定している。

 また、中堅企業向けのIT製品やサービスを集めたオンラインIT展示会「IT展示会オンライン for 中堅企業」の開催も予定しており、8月26日は東海地区、9月8日は関西地区、10月8日は北日本から九州までを対象に実施する予定だ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]