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東大とソフトバンクら、AIの研究機関設立--研究と事業化のエコシステム目指す

大場みのり (編集部)

2020-08-06 14:37

 東京大学、ソフトバンク、ソフトバンクグループ、ヤフーは8月6日、「Beyond AI 研究推進機構」を設立したと発表した。同機構は、7月30日に研究を開始した。3社は10年間で最大200億円を拠出するという。

 Beyond AI 研究推進機構は研究開始に当たり、人工知能(AI)自体の進化や他分野との融合など、最先端のAIを追究する中長期の研究テーマ10件と研究リーダー10人を決定。また、研究成果を基に10年間で10件の事業化と3件の新学術分野の創造を目指すなど具体的な目標を設定するとともに、ソフトバンクが編成する50人規模の事業化推進チームとの連携により、初期段階から事業化を見据えた研究活動を行うとしている。

 同機構は、東京大学と海外の有力大学の研究者による最先端のAI研究を行う中長期研究、研究成果を基に事業化を目指すハイサイクル研究を並行し、事業によって得た利益をさらなる研究や次世代のAI人材を育成する教育に充てることで、エコシステムの構築を目指す。

Beyond AI 研究推進機構が目指すエコシステム(出典:東京大学、ソフトバンク、ソフトバンクグループ、ヤフー)
Beyond AI 研究推進機構が目指すエコシステム(出典:東京大学、ソフトバンク、ソフトバンクグループ、ヤフー)

 2020度中にハイサイクル研究拠点を設置することを予定しており、医療・ヘルスケアやスマートシティー、MaaS(Mobility as a Service)などの分野において、経済産業省が制定した研究促進制度「CIP制度」を活用しながら迅速な事業化に取り組む。

 Beyond AI 研究推進機構では、AIで共通利用される基盤技術に着目し、4領域で既存のAIを超える研究を推進する。デバイス領域(物理とAIの融合)では、集積回路の物理的限界を突破し、微細化・高速化・省エネルギー化の鍵を見つける。インテリジェンス領域(脳科学とAIの融合)では、特定の課題のみに対応する従来のAIから、人間の脳のように複合的かつ想像的な活動が可能なAIを目指す。データ領域(AI自体の進化)では、データクレンジングや教師データ作成などのコストに関する問題を解決するため、限られた教師データによるモデル構築など機械学習システム自体を変革していく。サービス領域(AIと社会)では、AIなどのデジタル技術がもたらす倫理や差別といった社会課題を横断的に研究するという。

中長期の研究テーマと研究者の一覧(出典:東京大学、ソフトバンク、ソフトバンクグループ、ヤフー)
中長期の研究テーマと研究者の一覧(出典:東京大学、ソフトバンク、ソフトバンクグループ、ヤフー)

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