NECの新PCがテレワーク向けに強化した機能とは

松岡功

2020-08-27 07:00

 本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、NECが提供するビジネス、教育向けPC「Mate/VersaProシリーズ」の新製品を取り上げる。

ニューノーマルにおける新しい働き方を支援するPC

 NECは先頃、13.3型軽量モバイルPCをはじめとしたビジネス、教育向けPC「Mate/VersaProシリーズ16タイプ46モデル」を発売したと発表した。テレワークやリモート会議が中心となるニューノーマル(新常態)における新しい働き方を支援することを狙いとした新製品である。

 新型コロナウイルス感染症の広がりを受けて、企業では働く場所にとらわれず効率的に業務を行うため、オンラインとオフラインの働き方の融合が求められている。

 さらに、オフィスのフリーアドレス化やテレワークの浸透に伴い、PCの持ち運びやリモート会議の機会が増大し、モバイルPCに対しては持ち運び時だけではなく、デスクワーク時の利便性向上へのニーズもより一層高まっている。

 新製品の中でも13.3型軽量モバイルPC「VersaPro UltraliteタイプVG」は、軽さ1kg未満ながら最大約24時間のバッテリ駆動を可能にすることで、ACアダプタの携行機会を減らし、移動時の負担を軽減できるようにした。(写真1

写真1:「VersaPro UltraliteタイプVG」の外観(出典:NEC)
写真1:「VersaPro UltraliteタイプVG」の外観(出典:NEC)

 また、キーボードには15.6型ノートPCと同等のキーピッチ(19mm)のキーボードを採用するとともに、静音タッチパッドも拡大し、テレワーク時などノートPC1台で作業をする際の操作性を向上。加えて、USBケーブル1本で拡張ディスプレイ、外付けキーボード、マウスとの接続とPC本体への充電を同時に行える映像出力対応のUSB Type-Cの新規搭載により、業務の生産性や効率性の向上に貢献するとしている。

 さらに、VersaPro UltraliteタイプVGなど4タイプに、ヤマハ製AudioEngineを採用した「ウェブミーティング機能」を搭載した。従来機で強化した音声出力の品質向上に加え、新製品では話し手側の音質を向上。周囲の騒音を抑えて話し手の声をクリアに伝える「ノイズサプレッサー」と、音が部屋に響くことを抑えて話し手の声を聞きやすくする「ルームエコー抑制」の機能を追加し、会話相手の発言内容を聞き取りやすくすることで、リモート会議を支援するという。(図1

図1:「Mate/VersaProシリーズ」の主要ラインアップ(出典:NEC)
図1:「Mate/VersaProシリーズ」の主要ラインアップ(出典:NEC)

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