本連載では、筆者が「気になるIT(技術・製品・サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、電通と電通デジタルが提供する「Dentsu Digital Transformation診断」サービスを取り上げる。
マーケティングDXの推進を加速化し支援へ
電通と電通デジタルは先頃、生活者を中心としたマーケティングDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を支援する「Dentsu Digital Transformation診断」サービスの提供を開始すると発表した。
新サービスは、DXを推進する企業に対して事業全体のDXに関する課題を抽出、数値化。市場内での自社の相対的なポジションを把握し、マーケティングDXに関する課題に沿ったソリューションを診断結果に基づいて提案することにより、マーケティングDXの推進を加速化、支援するものだ。
なお、電通と電通デジタルでは、DXについて「デジタルを活用して、ビジネスモデル、マーケティングプロセス、組織を変革し、競争上の優位性を確立する活動」と定義している。また、デジタルは「デジタルデバイスやデジタルテクノロジー、システム、デジタルメディア、デジタルデータを総称したもの」と位置付けている。
加えて、マーケティングDXとは「生活者を中心に捉え、デジタルを活用した新たな顧客体験の創造を通じた事業、マーケティング活動の変革」を指すとしている。
具体的なサービス内容は、「顧客体験」「システム」「データ、人材」「組織、業務」の4領域での各種ヒアリングを通じて、3視点(ビジョン、顧客志向性、DX進捗度)で偏差値化を行い、DX課題と生活者インサイトを結び付ける形で、マーケティングDXの具体的な課題解決ソリューションを提案していく形だ。(図1、図2、図3)
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電通と電通デジタルは、これまで企業のソリューションパートナーとして生活者のインサイトを捉え、企業の課題解決に取り組んできた。この知見を生かし、今後もDX領域において顧客企業と生活者のインサイトを結びつけたソリューションを提供し、より多くの企業のマーケティングDX推進を支援していく構えだ。